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献身に生きた主の前に

ガソリンが一挙に値下げになったり、高齢者の健康保険が、直接年金から差し引かれるようになったり、政治がわれわれの日常生活に密着していることが、実感として迫ってきます。この政治のことを古い言葉で<まつりごと>といいます。〔まつりごと〕とは直接的には<祭事>であ...

神に生かされて

相変わらずありとあらゆる占いが盛んです。ますます人々がさまざまな占いに心惹かれているように思います。占いは星座や星の運行から、人の運命は動かしがたく決定付けられている。人は自らの定められた運命を知って、これに従って生きるべきなのだ、という考え方が根本にあり...

私に出会ってくださる主イエス

今日は復活祭。世界中で主の復活が祝われます。 イエスキリストの復活とはいったい何であったのかは、多くの人々の関心事です。聖書に書かれている通りの、まさに事実として起こった出来事なのか、そうでないのか。歴史的事実なのかどうかを問う人は多くいます。復活の出来事...

毅然と主は立って

受難週を迎えました。ピラトの法廷に立たされる主イエスの姿は痛ましく、待ち構える拷問と十字架刑はあまりに残酷です。かつて主イエスに批判され、論破され続けたユダヤ権力者にとってこれ以上の快感はありえなかったでしょう。散々に侮蔑しなぶりものにし、十字架に釘付けに...

お互いを認め合う社会

私たちは新聞やテレビを通して社会を見ます。広い世界で起こっている事象は時折、自分という小さな世界で右往左往している私などには理解不能なほど間尺を超えることが結構あります。一昨日の新聞記事です。二〇〇七年度の日本の貿易黒字額は11兆円で、外貨準備額は1兆ドル...

足を洗う主イエス

今は教会暦ではレント(四旬節)のさなかです。十字架にかかる主イエスを思うときです。十字架の死を前に主イエスは弟子達と食事をともにしました。食することは、食べ物を、胃袋に放り込む作業ではなく、心を分かち合う神聖なほどのことであることを、私たちは忘れています。...

NPO法人<ROOM TO READ>て?

先週の朝日新聞のコラム<ひと>欄にジョン・ウッドさんというアメリカ人が紹介されました。この人は現在44歳。9年前の35歳のときにマイクロソフト社の中国事業担当重役というキャリアを投げうって、アジアの貧しい国の貧しい子供たちへ本を贈るNPO法人<ルーム・トゥ...

小さい子供に導かれ

(イザヤ書11 : 6)教会にはおさない子供達が出入りします。こどもたちと言葉を交わし、心が行きかう時、あらためてこどもの心の豊かさ、意表をつくほどの純粋に心打たれることがあります。Tちゃんは昨年6月、高幡教会の屋外バザー(正式にはさつき祭)にご一家と共に...

正義

人はどこまで正しいのだろう。確かに正義は実現されないと困る。正義が勝ち、悪が正されるのは快感で、水戸黄門や西部劇が面白いと感じられるのは、正邪の立場が明確で、最後に、正義が勝つからです。しかし現実には、正義と悪の立場は簡単に黒白がつかない。時には権力者が自...

出で立つ心

1月4日の朝日新聞のコラム「素粒子」に次のような文章がありました。『このコラムを担当するにあたり、三が日をホームレスの人たちと過ごした。昼間は越冬炊き出しを手伝い、夜は路上に寝る。××冷凍庫の中に横たわっているようだった。夜明けの気温2度。見れば東南の空に...