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「きょう」という日

この日を、人々はさまざまな思いで迎えていることです。ただのくり返しの時と、何の期待感も感激も持てない人。「ディズニーランドに行く朝だ。」と嬉しさにはじけそうなこども。ふつふつと煮えたぎるような怒りや恨みをこころに宿しているひと。先週ある教会の前を通りかかっ...

十字架を背負って!

どの時代に生きようと、どの国に住まおうと、人は十字架を背負って生きます。たとえば、どの国でも、大富豪と言われるような、とても富んでいる人がいる一方で、ひどく貧しい人がいます。絶対的貧困者というのだそうですが、1日1ドル、つまり1日76円以下で生活している人...

重荷を負う

互いに重荷を担いなさい。 ガラテヤ書6:2 「人生とは重荷を負うて歩む旅である。」と家康が言ったとか。頂点を極め、権力を思う存分振り回した人間の言葉とは思えないけれど、この人にしてもどうにもならない重荷があったということだろう。この世を生きる上で、はた目に...

謙遜(けんそん)を身につける

神でありながら、神と等しいものであることに固執しようとはせずに。 フィリピ2:6 謙遜はキリスト者の美徳とでもいえるものです。しかし謙遜であることはなかなか身につきにくい美徳でもあります。わたしたちは謙遜の大切さを口にしながら、じつは逆に傲慢に陥ることが時...

「信仰とは望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確信することです。」<ヘブライ人への手紙11:1>

この年2011年も10月を迎え、3ヶ月を残すのみとなりました。1000年に一度という震災と、レベルセブンの原発災害。2万人近い死者・行方不明者を出し、数十万人に及ぶ避難生活者、そしてついに幼い子供たちまでが被爆した現実。忘れることの出来ない歴史を刻む時とな...

夏が過ぎて・・・

9月も半ばを過ぎ、彼岸を前にしています。まだまだ残暑のつづく日々ではありますが、もうまごうことのない秋が到来です。そうこうしているうちに9月の電気料金の報告が来たのです。請求書にはこう書き加えてありました。「今月分は昨年と比べ54%減少しています。」 なに...

無に等しいものとして

日本では新しい総理大臣が生まれました。ことは政治の分野の話ですが、これをテーマに何かを書こうなどとは思っていません。ただ、毎年のように総理大臣が変わりますので<今年の総理は・・・>などという話になりそうです。日本語では「末は学者か大臣か」と言う言葉があるほ...

「週末」(ベルンハルト・シュリンク)を読みました

上記の本が出て、著者に惹かれていくつかの本屋めぐりをしてやっとこの書物を探し出して読みました。ベルンハルト・シュリンクは前作<朗読者>が、「愛を読む人」として映画化され評判になった本の著者です。「朗読者」は16歳の少年が、ふと出会った20歳以上も年上の女性...

社会の激流の中で

彼らはイエスのところに来ると、レギオンに取りつかれていた人が服を着、正気になって座っているのを見て、恐ろしくなった。 マルコ5:15 日本では8月はヒロシマ・ナガサキそして敗戦の記念日を持って記憶する鎮魂の月です。私は1944年生まれの戦後派ですが、歴史と...

花は何もいわないけれど

この数日大雨や台風の影響で気温が下降気味ですが、湿度の高いきびしい暑さが続きます。例年ならあぶら蝉の大合唱が聞こえる時なのに、教会周辺では蝉の声が聞こえません。蝉の都合で、より住みやすい環境を見つけたからなのか、偶然の出来事なのか、誰か昆虫に詳しい人にうか...