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にもかかわらず

キリスト教信仰とは<にもかかわらず、神の存在を信じること>とよく言われます。パウロはアブラハムが「希望するすべもなかったときに、なおも望みを抱いて信じた」(ローマ4:18)と言いました。つまり信じても道が開かれるような兆候すら今は見えない。事柄はますます悪...

復活の証人-マグダラのマリア

主イエスがおいでになった時代、ユダヤは祭司や律法学者による支配が揺るぎないものとして民衆を支配していました。それは事実上、支配階級に莫大な利益をもたらす民衆支配のシステムでもありました。主イエスはその律法からの自由を語り、また真の律法は「敵を愛し、自分を迫...

十字架の道行き

今週は教会暦の上では受難週を迎えています。時折カトリック教会を訪ねますと、小さな礼拝堂でも、主イエスの十字架の道行きが、絵や彫刻で掲げられていることがあります。かつては字が読めない人が多かった中世の教会では、キリストの最後の十字架への道行きが視覚的に表現さ...

初心に帰って

先週は日曜日の午後、冬の交流会が行われました。集会が終わる午後4時過ぎに、葬儀社のコスモ葬祭の担当者がお見えになって、教会員Kさんのお父上―O氏のご葬儀の準備が始まり、7時から葬儀告別式が執り行われました。翌日は<友引>で通常<友引>は斎場はどこもお休みに...

主に、帰る

イスラエルよ、立ち帰れ あなたの神、主のもとへ。あなたは咎につまずき、悪の中にいる。誓いの言葉を携え 主に立ち帰って言え。「すべての悪を取り去り 恵みをください。この唇をもって誓ったことを果たします。」 ホセア書14:2-3 ここで<あなたの神のもとへ帰れ...

西武池袋線のエリナー・リグビー

最近、朝の通勤時に一人の老女を見かけることがある。彼女をビートルズの曲にちなんで「エリナー・リグビー」と名付けている。池袋発の下り列車なので、それほど混んでいるわけではないのだが、出発間際になれば座席はそれなりに埋まっていることが多い。ところが、その女性の...

ゆきづまりの中で!

現代世界は明らかなゆきづまりの中にあります。中東、アフリカの政治的、社会的混乱は、これまでの世界を誘導してきた超大国の凋落と無縁ではありませんし、あれほどの希望をもってスタートしたEUも、将来への不安や翳りを口にする人もないわけではありません。たぶん口にす...

小池小草応急仮設住宅を訪ねて

今回は福島県南相馬の被災地訪問について書かせて頂くことにします。12月28日、由木教会での礼拝と掃除を終えて、私たち夫婦は、塩谷ケリーさんとお嬢ちゃんの歌乃さんと共に福島県南相馬市鹿島区小池小草の仮設住宅を訪ねました。ケリーさんの車に同乗させて頂くのですか...

「良い家庭」あるいは「うまくいく」ことについて

若い頃に大きな影響を受けたある牧師の言葉から。  私は長い間考えさせられていることがあります。ある新聞に東北の中学の校長先生が出した投書がきっかけとなったことで、以来、いろいろな機会に多くの方々に考えていただいてきたことでもあります。その投書はそのころ学校...

悲しみに直面させられて

あなたは私の嘆きを数えられたはずです。私の涙をあなたの革袋に蓄えてください。 詩編56:9 使徒パウロはフィリピ書で「私は喜びます。あなたがた一同と共に喜びます。同様に、あなた方も喜びなさい。私と一緒に喜びなさい。」と語りかけます。新約聖書はわたしたちにし...