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見える現実の向こうに

第1テモテ 3章 14~16節 信心の秘められた心理 この部分が書かれたのは、パウロが一時的にローマの牢獄から解放され、再びエーゲ海地域で伝導活動が許された60年代。だいたい64年から67年頃と注解書には書かれています。64年から67年というのが一つのカギ...

心の危機の時代に

さまざまな危機をのり越えて、初代教会が基礎を固めて発展しようとしていた60年代から1世紀末時代のローマ帝国は、きわめて深刻な危機を迎えていました。悪名高かったネロが死んだ後、皇帝ガルバは即位して半年で殺され、次に皇帝を継いだオトーは、3ヶ月でクーデターが起...

心を高く上げて

ガラテヤ 1章 6-13節 ほかの福音はない 問題とされているのは教会であります。教会はイエス・キリストの教えに従って、敬虔な祈りと、人々が平和で祝福ある日々を送ることができるために、その奉仕を担う一つの場所だと思います。教会は、そうした本来の勤めや生き方...

土の器

フランスの画家ファン・ゴッホは若いころ伝道師として炭鉱で働いていました。その頃のことです。一人の鉱夫が掘削機械を包んでいた布でシャツを作って身に着けていたのを見ました。そのシャツの背中のところにたまたま『壊れ物につき注意」という文字が書かれていたのです。ゴ...

差別とは

国会議員で頸椎損傷による重度身体障がい者の木村 英子さんは、小さいころから周りの人たちに「障害があって、かわいそうだね」と言われてきたそうです。彼女は、そのたびに深く傷つきました。その人の人生がかわいそうか、そうでないか、不幸なのか幸福なのかは、他人が評価...

神さま祈ります

イエスキリストの父なる神さま、今日も私たちの切なる嘆願から礼拝を始めさせていただきます。この朝、教会には切なる祈りを心に抱いて礼拝に臨んでおられる、敬愛する兄弟姉妹を迎えています。きびしい暑さの毎日の中で、思いがけない痛みを負う病に直面させられた仲間がいま...

キリストの御手がのべられて

使徒言行録 16章 16-34節 パウロとシラスが牢屋で神を讃美していた。 現代では、教会は世界中にあります。でもその初めは一つしかありませんでした。エルサレムの教会です。何事もそうでしょうけども、はじまるときは小さな、ささやかなものからスタートするという...

讃美の心

「つくり笑い」という言葉があります。顔で笑って、心の中では笑っていないのです。失笑、笑殺、笑止。いくつかの笑えない表現が日本語にはあります。とはいえ「こぼれるような微笑み」という言葉も日本語にはあります。造る必要のない笑い。心の内側から湧き上がって、充ち溢...

尊敬する人

最近ふと目にしたものに、少し戸惑いを覚えることがありました。次のように書いてありました。 尊敬する人物に関する質問は、会社の採用面接ではタブーとされています。 なぜなら、そうした質問は思想・信条に関わる内容であるからです。 そういうことが安易に聞けないとは...

キリストを信じる

フィリピ3章 1-7節 キリストのゆえに損になること 今日もこの礼拝の後で洗礼式が行われます。こうして3人の方々が洗礼を受けるというような事は多分なかったと思います。新しい仲間を迎えることができるのは大変嬉しい事です。何よりも教会というところは人が導かれて...