カテゴリー: 礼拝メッセージ

希望を捨てず

使徒言行録 24:10-23 主イエスが十字架にかかられて、その後数十年でキリスト教は迫害を受ける中で、福音は広大なローマ帝国全体に伝えられていきました。その初めにおいて、キリスト教は、エルサレム神殿礼拝やユダヤの律法を重んじ、ローマ人の目からは、ローマ帝...

宣教を可能にした心

使徒言行録 13:1-12 使徒言行録13章は初代教会にとって教会の広がりという点でも、またキリスト教信仰のとらえ方の点でも飛躍すべき一つの大きなきっかけでした。そしてその役割を担ったのはアンティオキアにあった教会でした。アンティオキアは今でいえばかろうじ...

ニネベを惜しむ神

ヨナ書 4:1-11 アッシリヤの都、ニネベはイスラエル人の目には憎んでも憎んでも憎みきれない都でした。イスラエル人であれば彼らの暴虐は一日として忘れられなかった。そのあまりの悪のために神は、ついに決心をした。40日、あと40日のうちにアッシリヤ、特にその...

世に勝つ信仰

ヨハネの手紙一 5:1-5 5:4「神から生まれた人はみな、世に打ち勝つからです。世に打ち勝つ勝利、それは私たちの信仰です。」 これは確かに高らかな信仰賛歌ですが、そこまで言い切っていいのだろうかという思いがつい心に押し寄せてきます。自分の信仰が世に勝つ力...

神にあって

ヨハネの手紙一 4:7-11 今年1月に中国の武漢でコロナ感染症が発生しました。当初は「また中国か、そのうちいつものように治まっていくのだろう。」と、世界はあまり大きな注意を払いませんでした。やがて2月に入るとダイヤモンドプリンセス号が集団感染を起こし騒ぎ...

新しく生まれるために

ヨハネ 3:1-15 ここから始まる部分はイエスとニコデモとの対話です。ニコデモはヨハネ福音書だけに登場する人物ですが、この人は主イエスの重大な出来事の中で3度登場するのです。最初は今日のところ、二回目は7章50-52、権力者たちがイエスを捕らえようとした...

イエスキリストを思い起こす

テモテへの手紙二 2:8-13 新改訳聖書では<いつも>という言葉が入っています。書き込むことができるのなら自分の心にしっかりと書き記したいと思いませんか。 <これが私の福音です。>口語訳ではこの部分を断定的にワンセンテンスで訳します。そしてパウロが福音と...

聖霊が臨むとき

使徒言行録 2:37-47 ご存知のようにユダヤには3つの大祭(大きなまつり)があります。 春の過ぎ越しの祭り(大麦の収穫)夏のはじめの五旬節(小麦の収穫の始まり)秋の仮庵の祭り(すべての穀物と果物葡萄とオリーブの収穫) イスラエルの祭りは農業とのつながり...

乾いている人は誰でも来なさい

ヨハネ 7:37-39 7章10節のト書きに〔仮庵祭でのイエス〕とあります。イスラエルはその起源(始まり)は砂漠の遊牧民達でした。やがて彼らが約束の地としてパレスチナに定住し、遊牧から農耕生活に移るという大きな変化を遂げたのです。実は申命記26:5(p32...

勇気を出しなさい

ヨハネ 16:25-33 ヨハネ福音書16章は、十字架を前にした主イエスの遺言といわれ、地上に残される弟子たちのうちに迫り来るであろうユダヤやローマの権力からの迫害が予測されています。主イエスはそれを母親が子供を生む苦しみと、喜びにたとえているのです。これ...