カテゴリー: 週報の裏面

無に等しいものとして

日本では新しい総理大臣が生まれました。ことは政治の分野の話ですが、これをテーマに何かを書こうなどとは思っていません。ただ、毎年のように総理大臣が変わりますので<今年の総理は・・・>などという話になりそうです。日本語では「末は学者か大臣か」と言う言葉があるほ...

「週末」(ベルンハルト・シュリンク)を読みました

上記の本が出て、著者に惹かれていくつかの本屋めぐりをしてやっとこの書物を探し出して読みました。ベルンハルト・シュリンクは前作<朗読者>が、「愛を読む人」として映画化され評判になった本の著者です。「朗読者」は16歳の少年が、ふと出会った20歳以上も年上の女性...

社会の激流の中で

彼らはイエスのところに来ると、レギオンに取りつかれていた人が服を着、正気になって座っているのを見て、恐ろしくなった。 マルコ5:15 日本では8月はヒロシマ・ナガサキそして敗戦の記念日を持って記憶する鎮魂の月です。私は1944年生まれの戦後派ですが、歴史と...

震災と私

以下は、移動教会@山中湖・トーチベアラーズで7月17日にお話しした内容の概略です。 「洪水が地上に起こり、水が地の上にみなぎった。」(創世記7章)「石の代わりにれんがを、しっくいの代わりにアスファルトを用いた。」 (創世記11章) まず洪水という自然災害が...

花は何もいわないけれど

この数日大雨や台風の影響で気温が下降気味ですが、湿度の高いきびしい暑さが続きます。例年ならあぶら蝉の大合唱が聞こえる時なのに、教会周辺では蝉の声が聞こえません。蝉の都合で、より住みやすい環境を見つけたからなのか、偶然の出来事なのか、誰か昆虫に詳しい人にうか...

いと貧しく小さなものと共に

昨日の新聞に次のような記事がありました。 見出し―<生存中の解決ぜひ 日本軍「慰安婦」被害者訴え>「韓国の故・金学順(キム・ハクスン)さんが日本軍「慰安婦」の被害者として初めて名乗り出てから8月で20年になるのを前に、元日本軍「慰安婦」を招いての集会が21...

キウイに助けられて

7月2日にドイツ・イタリア旅行から帰ってきて、東京は梅雨明け宣言は出ていないものの、事実上の夏であることを実感しました。3月の巨大地震・津波震災そして未曾有の原発事故が引き起こした電力不足は日本全体に大きな影響をあたえています。わたし自身も40年前から原発...

ともだち

もう一度今回のイタリア滞在で印象付けられたエピソードを書くことをお許しください。フランスに隣接するピエモンテ州(中心はトリノ―ただし英語ではTurinと表記します)はワインとトリュフとスローフードで知られています。たどり着くのも困難なあちこちの山の上に、ワ...

旅をして

教会の皆様には無理を言って、今年も長女のところを訪ね、また、念願のバイエルン(南ドイツ)の町をいくつか旅する機会をいただきました。嬉しい経験、驚愕の経験が、人々とのさまざまな出会いの中にわたしの心に刻まれました。ミュンヒェンから南に向かってはロマンティシュ...

平和に生きる心

3月の地震で、わたしの部屋も散乱した本の片付けにだいぶ時間を要しました。たいした本の数ではありませんが、それでも次から次に押し込むだけにしていた本を多少分類しながら、納めなおすのに数日はかかったのです。手間はかかりましたが、なくなっていたと思っていた何冊か...