カテゴリー: 週報の裏面

晩年の駆け足

私の母は1男7女の長女で、15年前に92歳で召されました。 6女は私より8歳上の姉の如き存在で、ホーリネス教団の新井キリスト教会でイエス・キリストを救い主と信じて10数年を過ぎましたが、肺炎を患って以降、体調が回復せず、心不全のために去る6月9日...

平和を祈る

教会暦によると本日から降誕前節に入ります。本日は<降誕前第9主日>になります。クリスマスはイエス・キリストがユダヤのベツレヘムでお生まれになったことを祝うキリスト教最大の祝祭です。しかしイエス・キリストがお生まれになったベツレヘムも、お育ちになったナザレも...

必要なことはただひとつ

 この文章のタイトルをお読みになると、どなたも「ああ、あのことだ」とお思いになるでしょう。そうです。ルカの福音書10章42節にある主イエス様の語られたみことばです。イエス様をもてなすことに気をとられて、手伝わない妹マリアに対する不満を口にしたマルタに対して...

もやもや力

 先日、たまたまつけたNHKの番組で、「もやもや力」というテーマの放送を見ました。「もやもや力」とは悩んだり、すぐに答えを出せない悩み事に対し、悩んでも良い、すぐに答えを出さなくても良いと思える力なのだそうです。 私はすぐに、効率的に動かなきゃとか、無駄な...

キリストの前で

時折、私たちは人類史の終わりに近い部分を生かされていると言われます。とは言え、終わりがいつかを知らされてはいないのだから、別に嘆くことも慌てる必要もありません。その上、個人としての私自身はもうすでに若くはない。この数年、健康だけが取り柄であった私の身体は狭...

分別がスーツを着ている・・・

9月の月を迎えました。 記録的な高温の7月、8月でした。あまりに暑いからでしょうか、夏には平素のその人の立ち居振る舞いとは、あまりにかけ離れた行動をしでかしてしまう人がいます。 約30年前の6月に、 羽田を発った函館行きの全日空機が正午前、 山形県上空で5...

信仰によって守られる

新約聖書にカパドキヤという地名が数か所出てきます。かつて迫害から逃れるために離散のキリスト者が、息をひそめるように住んでいた隠れ家のような洞窟地帯。そこに岩地をくりぬいて洞窟内に住居、教会を作り上げて初代のキリスト者は信仰を守り抜いたことでした。 当時の世...

古本屋街の匂いの思い出

最近は、ネットで古本を購入する事が多くなりましたが、学生時代も社会人になってからも、古本屋に行くことは大いなる楽しみでした。古本屋に一歩足を踏み入れると独特の「匂い」に心が躍りました。特に神保町の古本屋街に行くときは、お茶の水駅を降りて近くの「お茶の水キリ...

平和聖日のリタニー

司式:神よ、あなたは私たちの平和です。日がじりじりと照り付ける敗戦の日。多くの人々が「もう戦争をしなくてもよい」「もう空襲に逃げまどわないでいい」と安堵しました。あの日、すべての国民が「二度と戦争はすまい」とかたく心に決めた事です。しかし、再び戦争地に軍を...

キリストと私

ところが人々は、イエスを十字架につけるようにあくまでも大声で要求し続けた。その声はますます強くなった。 ルカ23章23節  主イエスは民衆に向かって福音を語り続け、民衆によって熱烈に歓迎され、そして最も助けの必要な人々を助け、心や体の病んでいる人々をいやさ...