カテゴリー: 週報の裏面

共であること

信者たちは皆一つとなって、すべての物を共有にし、財産や持ち物を売り、おのおのの必要に応じて、皆がそれを分け合った。そして、毎日ひたすら心を一つにして神殿に参り、家ごとに集まってパンを裂き、喜びと真心を持って一緒に食事をし、神を賛美していたので、民衆全体から...

ある転機

その昔、エジプトで奴隷として虐待されていた民が、モーセを指導者としてシナイ半島に横たわる荒れ野(砂漠)に乗り出して、ほぼ40年をその荒れ野の中でさまよった。約束の地に入ることは確かに困難なわざだった。約束の地は彼らから見て「乳と蜜の流れるところ」に見えるほ...

平和を求める意思表示として

国会周辺での原発反対デモを、自民党の幹事長が「テロ」だと発言し呆れられたが、国民の集会やデモ行進は、憲法第3章国民の権利及び義務の第21条「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。」の行使なのだ。 2002年6月以来137回、毎月...

香水萱?

<主日聖書日課・家庭礼拝暦-日毎の糧>なる小冊子は、教会からささやかですが、皆様に利用していただくためにプレゼントさせていただいています(主日の部分が説教の箇所としてとられてもいます)。毎日、旧約聖書と新約聖書の部分が示されており、その読む分量はごくわずか...

主の与える平安

この時期、仕事や旅行で日本を訪ねる外国人は、あちこちにきらめくクリスマス・イルミネーションを見てどう感じるだろう。都心や広場には見上げるような豪華なクリスマスツリーが光り、また住宅街にも競うようにイルミネーションが瞬きます。「いつから日本はキリスト教がこん...

アヴェマリア

クリスマス近くになるとメキシコ人のリオスさん一家を思い出します。数年前のクリスマス聖夜礼拝にご家族で参加され、あのロウソク煌めく礼拝から、てっきり由木教会がカトリック教会だと勘違いして、そこからとても親しい交わりを下さったご一家。ある時リオスさんはカトリッ...

クリスマスの魔力?―あるクリスマス礼拝

私は20歳の春思い立って教会に集い始めた。教会といってもウイークデーは小さな、小さなそろばん塾をしている場所を、米軍基地の小学校の教師をしていたミス・ルートが日曜日の午前午後そこを借り受けて日曜学校、礼拝、イングリッシュバイブルクラスを開催してくださった。...

仕えられる者ではなく、仕える者に

先週、堀之内駅周辺の郵便局や銀行に出かけ、ついでにスーパーに立ち寄ったとき、店員の皆さんはすでに全員が(たぶん)真っ赤なサンタ姿でした。まだアドヴェントにも入っていないのに、世の中はイルミネーションがかがやき、商戦はクリスマス全開です。数年前に教会のクリス...

ハンナ・アーレント著「イェルサレムのアイヒマン」を読む

この数週間、10年も前に手にしていた上記の本を読んでいました。かねて読みかけていた本ですが、あまりに文字が小さく、しかも表現が回りくどく、読み切れず中座していたのです。 ハンナ・アーレントは1906年北ドイツのハノーヴァーで生まれ、のちにハイデッガー、ブル...

もの研究者としてのドイツ巡礼

ドイツ南東部を少し旅行した。遺跡見学もサッカー観戦もないカトリック系音楽学校ゆかりの地を訪ねる「巡礼の旅」にくっついていったのである。修道院の綺麗なゲストハウスに宿泊したのだが、朝は真っ暗な6時前から早朝ミサの開始を告げる鐘がガンガン鳴ってゆっくり寝てられ...