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困難に直面して

しばしばコトがうまくいかなかったり、気持ちが落ち込んだときに、聴きたくなるのはベートーヴェンの作品です。底しれぬような孤独や絶望、葛藤や怒りを踏まえてこそ、思い悩む心に、勇気が与えられます。音楽家や画家という、本来、時代を超えるほどの才能あふれた人々が、最...

拠(よ)って立つ心が捨てられるとき

日本といえば<和の文化>イスラエルといえば<聖書の民>アメリカといえば<自由と民主主義を国是とする国>それぞれの国家や民族が理想とするあり方は様々です。いかにそれを実現するか、あるいは今は実現できなくても、いかに実現に向かっていくか、困難でも真剣な問いでな...

愛に尽きるところ

由木教会の活動が始まった頃、宣教師の協力を仰いで英会話クラスを持っていました。当時はまだまだドル高で、宣教師の数がとても多く、協力していただくことが出来たからです。地域と何のコンタクトもなかったわたしたちには大きな助けでした。特に想いでふかいのは、夏の間、...

きっと神のみこころだ

今日の午後、高幡カトリック教会の<さつき祭>のバザーに由木教会も参加します。日本キリスト教団永山教会も加わります。野外礼拝(ミサ)は10時から。バザーは11時半から始まりますから、われわれが礼拝を終えて、大急ぎでかけつけても、12時半くらいにはなりますから...

懺悔と悔い改め

自分は正しい人間だとうぬぼれて、他人を見下している人々に対しても、イエスは次のたとえを話された。「二人の人が祈るために神殿に上った。 ひとりはファリサイ派の人で、もう一人は徴税人だった。ファリサイ派の人は立って、心の中でこのように祈った。『神様、わたしはほ...

わたしはヤコブを愛し、エサウを憎んだ

「わたしはヤコブを愛し、エサウを憎んだ。」 ローマ9:13 聖書には神の選びの思想があります。選ぶという行為は、複数ある物の中から、どれかを選り取ることです。上記の言葉はエサウとヤコブの二人兄弟の中で、神はヤコブを選んだと言うことです。これを兄のエサウから...

熱心と熱狂の間

こういうわけで、兄弟たち、神の憐れみによってあなたがたに勧めます。自分の体を神に喜ばれる聖なるいけにえとして捧げなさい。これこそ、あなたがたのなすべき礼拝です。 ローマ12:1 <なすべき礼拝>と新共同訳で訳されている言葉は、口語訳では<なすべき霊的な礼拝...

だれかが弱っているなら・・・

世間では、強がったり、いきがったりしなければ生きていけないように思い込んでいる人々がいる一方で、全く職につかないで、疲れ果て、閉じこもったきりで20歳代、30歳代を過ごす若者も少なくありません。ひとにはそれぞれの生き方、人生のプロセスがあります。作家や、作...

我ならぬ我、現れ来て・・・

讃美歌21の579番「主を仰ぎ見れば」はこう歌います。<主を仰ぎ見れば、古き我は、現世(うつしよ)と共に、速(と)く去り行き、我ならぬ我のあらわれ来て・・・・>歌詞についてなにか言うつもりは全くありません。ただ思いめぐらす中で[我ならぬ我の現れ来て]という...

祈る人

数日前のことです。車を動かそうとしたそのとき、帽子をかぶった品のいいご老人が説教題を前にして手を組んで真剣な面持ちで祈りをしているのに気づきました。エンジンをかけることは祈りおえるまで遠慮しました。また、こちらから声をかけることはしませんでした。私には気づ...