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それでも、世界の主なるキリストを見上げよう

もはや夜はなく、ともし火の光も太陽の光も要らない。神である主が僕たちを照らし、彼らは世々限りなく統治するからである。 ヨハネ黙示録22:5 この文章を書いたヨハネは囚人としてパトモスという小島に、流刑者として日々を過ごしていました。当時ローマ帝国にあってド...

心の支えとしてのキリスト教信仰

牧師の職務のひとつに悩みを持つ人の苦しみに耳をかたむけるということがあります。牧師はカウンセラーではありませんが、いわば緊急避難的に心痛む人の来訪をうけることがあります。けれど最近は、ほかならぬ牧師自身が深い悩みを抱えて、自分にとって不都合な過去の出来事の...

できれば、せめて・・・

使徒であったパウロの言葉に「できれば、せめてあなたがたは」と言葉をつなげ、その後に<平和に暮らしなさい>と語りました。(ローマの信徒への手紙8:18) 21世紀の東京であろうと、1世紀のローマであろうと、人間が平和に暮らせていない現実は変わりません。なにも...

それなのに・・・(ルカ15:29)

私が赴任した教会で未受洗者の陪餐を容認する聖餐式を提案したときのことです。信仰歴が60年を超え誰からも信頼されていたある信徒が「先生、私は洗礼を受けてから、一生懸命に聖餐式を守ってきました。それは無駄だったのでしょうか?」と涙ながらに訴えてきました。なぜで...

主に向かってあたらしい歌を歌おう

世界には次から次へとさまざまな事件が起こります。新年早々に起こったアルジェリアでのテロは真面目に働いていた日本の技術者を無慈悲にも犠牲に追いやりました。テロやハイジャックは事の本質に無縁な人々の犠牲をもたらす赦しがたい犯罪です。しかし困ったことには、そうし...

成人式

この春。魚嫌いで『ちびすけ』だった我が家の長男が成人式を迎えました。今では僕の身長を越え、何処から見ても立派な大人。初めての子供という事もあり、僕はデレデレ…良く抱っこもしお風呂にも入り。嘘八百の作り話を聞かせて(笑)…眠るまで傍にいたものです。そんな息子...

神にこの年を生かされて

世界中の人々がこの元旦主に生かされて新年を迎えました。当たり前の出来事ですが、当たり前とはいえないかもしれない。一瞬のトンネル事故に遭遇した人もありました。病気でやむなくこの年を迎えられなかった人々もどれほどいたでしょう。私たちがこうしてこの1年を迎えられ...

初めてのクリスマス

先日、クリスマスの案内チラシを新聞に折り込みました。ですが、新聞の購読者数が減って400枚近くを販売店から引き上げて、その分の枚数を手配りすることにしました。であう人々には声かけをして、直接手渡しを心がけました。ほとんどの方々が喜んで受け取られましたが、当...

クシャトリア(カースト第二位)とダリット(不化触民)の不思議な融合

―インド教会の奥深さ― 先週日曜日の午後、来年のキリスト教一致祈祷礼拝のための準備会がカトリック高幡教会で行われました。この礼拝には毎年特定の国が選ばれて、その国のエキュメニカルにかかわる諸教会が協力してプログラムが作られるのです。来年のテキスト作成を依頼...

人は人を裁きうるか

聖書には神による選びという考え方があります。しかしなぜ神はサウルを捨て、ダビデを選ばれたのか不思議といえば不思議です。見方によれば罪や悪事から言えば、ダビデが捨てられても不思議はありません。少なくもダビデが選ばれ、サウルが捨てられることは平等を欠くことです...