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私が選んだのは、ただおまえたち(イスラエル)だけ!

「イスラエルの人々よ・・・地上の全部族の中から私が選んだのは おまえたちだけだ。それゆえ、わたしはお前たちを すべての罪のゆえに罰する。」 アモス 3:1-2 旧約聖書の預言者アモスは、ユダの小さな村テコア(エルサレムから10数キロ南)にいた一人の羊飼いで...

ペトロの後ずさり

ひと月ほど前から水曜日の祈祷会ではガラテヤ書を読み続けています。2章に入りパウロはエルサレム会議の後、アンティオキア教会で起こった事件を取り上げます。エルサレム会議は初代教会にとってユダヤ的伝統と律法主義と決別する画期的出来事でした。人は福音のみによって救...

ウイルヘルム・ホーゼンフェルト

もう2ヶ月も前のこと私はロマン・ポランスキーが製作した<戦場のピアニスト>を改めてテレビで見たのです。主人公のウラディスラウ・シュピールマンの息子はかつて九州の大学で教えておられた方だそうですが、父親の身の上にかつて起こったことは映画を見るまで全く知らなか...

世俗化と宗教化に抗して

例えば、ここに一人の青年がいるとする。彼は学生として真面目な教会生活を送っていた。しかし彼が学校を卒業し、就職すると共に、一つの危機が訪れる。それは、彼がとにもかくにもそれによって生きることを願い、それによって生きることができると信じていた福音の論理が、職...

トミさんを見送る

1990年から約10年ほど由木教会でともに過ごしたI本(Iもと)トミさんは先週日曜日夕刻7時に天に帰られました。翌日お目にかかれることを期待していた私たちは落胆・悄然とするなかに、荷物の中に喪服を用意したのです。那覇空港から教会に着くとすでにご遺体は講壇前...

嘆きを数える神

あなたはわたしの嘆きを数えられたはずです。あなたの記録に それが載っているではありませんか。あなたの革袋にわたしの涙を蓄(たくわ)えてください。 詩編56:8 人生には涙の経験が避けられないと思います。<いつも喜んでいなさい>と聖書は私たちに勧めますが、同...

痛みを抱えて生きる

今年に入ってから体調を崩しました。お腹の痛みが続いたのです。今までもお腹が張ってガスが溜りお腹を痛くしていたことがよくあったので、いつもの痛みだとやり過ごしていました。 ところが1ケ月たっても2ケ月近くたってもいっこうに痛みが治まりません。だんだん心配にな...

十字架の道行きの中で-ヴィア・ドロローサ

カトリック教会に足を踏み入れると、たいていの教会では<十字架の道行き―ヴィア・ドロローサ>といわれる主イエスが、重い十字架を負って歩まれたときに出会った人々との物語が絵や彫刻で示されます。すでに鞭打ちの刑を受け、虐待にやつれた主イエスにとって、70キロを越...

復活を望んで

3月の終わりになると、私は一つの出来事を思い出します。私のうちでは昨日おこったことのように鮮明に記憶していることですが、もう途方もない時が過ぎてしまったことです。約30年前の3月、70歳を過ぎたばかりの孤独な女性が国分寺の病院で亡くなられたのです。彼女は結...

スクールカースト

最近の新聞で知った新しい言葉に「スクール・カースト」なるものがあります。学校で成績や運動能力、外見から一種の階級化が行なわれインドのカースト制度のような画然とした動かしがたい階層集団を作ってゆくもので、もともとはアメリカで始まった現実のようです。民主主義の...