カテゴリー: 週報の裏面

土の器

フランスの画家ファン・ゴッホは若いころ伝道師として炭鉱で働いていました。その頃のことです。一人の鉱夫が掘削機械を包んでいた布でシャツを作って身に着けていたのを見ました。そのシャツの背中のところにたまたま『壊れ物につき注意」という文字が書かれていたのです。ゴ...

差別とは

国会議員で頸椎損傷による重度身体障がい者の木村 英子さんは、小さいころから周りの人たちに「障害があって、かわいそうだね」と言われてきたそうです。彼女は、そのたびに深く傷つきました。その人の人生がかわいそうか、そうでないか、不幸なのか幸福なのかは、他人が評価...

神さま祈ります

イエスキリストの父なる神さま、今日も私たちの切なる嘆願から礼拝を始めさせていただきます。この朝、教会には切なる祈りを心に抱いて礼拝に臨んでおられる、敬愛する兄弟姉妹を迎えています。きびしい暑さの毎日の中で、思いがけない痛みを負う病に直面させられた仲間がいま...

讃美の心

「つくり笑い」という言葉があります。顔で笑って、心の中では笑っていないのです。失笑、笑殺、笑止。いくつかの笑えない表現が日本語にはあります。とはいえ「こぼれるような微笑み」という言葉も日本語にはあります。造る必要のない笑い。心の内側から湧き上がって、充ち溢...

尊敬する人

最近ふと目にしたものに、少し戸惑いを覚えることがありました。次のように書いてありました。 尊敬する人物に関する質問は、会社の採用面接ではタブーとされています。 なぜなら、そうした質問は思想・信条に関わる内容であるからです。 そういうことが安易に聞けないとは...

給付金誤送金騒ぎ

先週は山口県阿武町で起こった新型コロナウイルス対策のための特別給付金4,630万円を、誤って24歳のギャンブル好きの青年に振り込んでしまったとする問題で、返還を求める事件に。大げさに言えば国を挙げて大騒ぎになりました。突然大金を振り込まれた青年は「町から誤...

みこころのままに

ヘブライ書の5章7節にこうあります。「キリストは、肉において生きておられたとき、激しい叫び声をあげ、涙を流しながら、ご自分を死から救う力のある方に、祈りと願いをささげ、その畏れ敬う態度のゆえに聞き入れられました。」 それは特定のある日の出来事であったのか、...

退職後の近況

2022年2月に40年以上のサラリーマン人生を終わらせて、気楽な生活を送らせてもらっています。外資系企業(前半)と邦人企業(後半)を経験しましたが、Job優先の外資はいたってクールで感情に左右されることなく、能力にあわせて社員が入れ替わるきつい世界でした。...

コロナ禍で思うこと

新型コロナ感染から丸2年が過ぎました。コロナも次から次に変異していつ終わるかの見通しもたたず不安な中で毎日を過ごしています。教会でも今までのような礼拝が持てず、時間短縮で声を出しての讃美歌は歌えず、共に食事し、歓談することも控えなければならない状況はとても...

光と影

私たちは縁あって由木キリスト教会に連なっています。由木キリスト教会は日本ホーリネス教団に属しています。ホーリネスという教派の光と影について考えます。メソヂスト教会の会員であった中田重治は1897年にシカゴのムーディー聖書学院で知り合ったカウマン夫妻と帰国後...