作成者: Yugi Church

心と心がつながれる

先週我が家でちょっとしたIT革命(?)が起こりました。きっかけは、長年私に仕えてくれたマックのノートパソコンがほぼお勤めを終えたのです。そこでパソコンのことで何かあると、風のように飛んできて、お世話してくださるKさんに相談して、新たなパソコンに乗り換えるこ...

生きるにも死ぬにも

およそ存在するものには、すべて始まりがあり、終りがあります。この始まりと終りをもっとも象徴するものこそ、人の生涯そのものです。長寿を全うする人、病気や事故でみじかい生涯をおわるひと。しかしそれぞれに意味ある、尊い人生です。長寿か短命か。結果としてそうなるの...

信仰による出発

長らく日本やアメリカは<競争社会>である、という言い方がされてきました。しかし昨今では<競争社会>から、<格差社会>という言い方に移ってきたといわれます。<競争社会>でも、努力すれば報いられ、一度は与えられた競争に勝てなくても、次のチャンスでは、再び浮かび...

赦し、赦されるということ

私たちは様々な人の死に直面させられます。新聞や、テレビの報道で伝えられる様々な事件絡みの死も、たとえそれがわが身とは無縁の死であっても、それをついわが身に置き換えて、感情移入することが最近多くなりました。人生には少しも熟達出来ないのに、年は遠慮なくすすんで...

神に知られている

なんらかの信仰に生きるという生き方は、ある意味では、最も人間の、人間らしいあり方だと思います。ほんの数日前のことでした。その日、ヨチヨチと歩き始めたばかりの孫の莉音ちゃんが、風邪で具合を悪くして、お姉さんの未海ちゃんとわが家に来ていました。夕食を食べようと...

天国をあおぎ望んで

すっかりCDで音楽を聞く時代になったものですから、聞きたくても聞けなくなってしまった大切なレコードがあります。J・F・ケネディがテキサス州ダラスで暗殺された後、ボストンの教会で、エ-リッヒ・ラインスドルフという高名な指揮者が地元のボストン交響楽団を指揮して...

愛と祈りに生きて

1982年の事です。私が足繁くお見舞いに行っていた立川の病院で二人の高齢者がひっそりと天に召されました。一人は私が教会に行きはじめて間もない頃から知っていたAさんです。この方は、激動の昭和史の中で崩壊してしまった戦前の由木教会で信徒伝道者をしていた方でした...

忘れられない出来事

フィリピン人の娘さん われわれ日本人もその一員であるアジアにおいては、多かれ少なかれ、どの国もなにがしか、欧米による植民地化という歴史の軋轢の中で、途方もない苦しみを負わせられたことです。それは今もなお過去の出来事として葬られたとは言えず、今もなお途方もな...

笑う晩年

人生は刻々と時を重ねて、人は成長します。そして人生は休むことなく、その終りに向かってすすんで行きます。数年前に撮った写真を見て、私は驚きました。その時点の顔は既に今の顔ではありません。つまり数年前の顔は、数年でも、それは否定しがたく、数年ぶん、若いのです。...

「3匹の子豚」が教えてくれること

誰でも知っている童話がある。いつ頃の誰の作品だろうか、イソップでもアンデルセンでもないような気がする。3匹の子豚の兄弟が、それぞれ異なった素材で家を建てるという他愛もない話しである。「一匹は藁(わら)で、もう一匹は木で、最後の一匹は煉瓦(レンガ)で家を建て...