作成者: Yugi Church

歴史に刻まれている出来事

―――― 6月26日(弾圧記念日を前にして)――― 1942年6月26日、日本基督教団6部と9部に所属していたホーリネス系教会に特高警察が押し入り治安維持法違反として、牧師124人が逮捕拘留され、その中の7人が留置場内で拷問によって刑死しました。その他の多...

健やかに生きるため

その昔、といっても1930年代。由木のキリスト者の人々が伝道のために様々なお宅を訪ねた。当時、いわゆる精神病院は多くなく、心病んだ人々は座敷牢に閉じ込められることが多かったようです。時代は戦争の時代、心病んでまともに戦場に出られない男や、銃後の守りに徹しき...

「金や銀はないが、持っているものをあげよう。」(使徒 3:6)

福音書に名前を連ねている弟子達と、使徒言行録の冒頭に登場する弟子たちは同じ人物達です。でも同一人物であるのに、まったく別物ともいえるほどに異なっているように見えます。同一人物ですから、別人になったわけではありません。でも別人と思わなければ説明がつかないほど...

私が選んだのは、ただおまえたち(イスラエル)だけ!

「イスラエルの人々よ・・・地上の全部族の中から私が選んだのは おまえたちだけだ。それゆえ、わたしはお前たちを すべての罪のゆえに罰する。」 アモス 3:1-2 旧約聖書の預言者アモスは、ユダの小さな村テコア(エルサレムから10数キロ南)にいた一人の羊飼いで...

ペトロの後ずさり

ひと月ほど前から水曜日の祈祷会ではガラテヤ書を読み続けています。2章に入りパウロはエルサレム会議の後、アンティオキア教会で起こった事件を取り上げます。エルサレム会議は初代教会にとってユダヤ的伝統と律法主義と決別する画期的出来事でした。人は福音のみによって救...

ウイルヘルム・ホーゼンフェルト

もう2ヶ月も前のこと私はロマン・ポランスキーが製作した<戦場のピアニスト>を改めてテレビで見たのです。主人公のウラディスラウ・シュピールマンの息子はかつて九州の大学で教えておられた方だそうですが、父親の身の上にかつて起こったことは映画を見るまで全く知らなか...

世俗化と宗教化に抗して

例えば、ここに一人の青年がいるとする。彼は学生として真面目な教会生活を送っていた。しかし彼が学校を卒業し、就職すると共に、一つの危機が訪れる。それは、彼がとにもかくにもそれによって生きることを願い、それによって生きることができると信じていた福音の論理が、職...

トミさんを見送る

1990年から約10年ほど由木教会でともに過ごしたI本(Iもと)トミさんは先週日曜日夕刻7時に天に帰られました。翌日お目にかかれることを期待していた私たちは落胆・悄然とするなかに、荷物の中に喪服を用意したのです。那覇空港から教会に着くとすでにご遺体は講壇前...

嘆きを数える神

あなたはわたしの嘆きを数えられたはずです。あなたの記録に それが載っているではありませんか。あなたの革袋にわたしの涙を蓄(たくわ)えてください。 詩編56:8 人生には涙の経験が避けられないと思います。<いつも喜んでいなさい>と聖書は私たちに勧めますが、同...

痛みを抱えて生きる

今年に入ってから体調を崩しました。お腹の痛みが続いたのです。今までもお腹が張ってガスが溜りお腹を痛くしていたことがよくあったので、いつもの痛みだとやり過ごしていました。 ところが1ケ月たっても2ケ月近くたってもいっこうに痛みが治まりません。だんだん心配にな...