作成者: Yugi Church

<信じる>ということ 

ヨハネ 20:19-31 ヨハネ福音書は20章でその書を閉じます。20:30-31は結びの言葉です。21章は後世の付加であろうと学者は言います。 ヨハネ福音書の元(げん)著者は、その書を閉じようとする場面で、トマスを登場させます。イエスの死の直後、弟子たち...

復活の命に生かされて

マタイ福音書 28:20 イースターおめでとうございます。 たしかに新コロナ感染症の脅威の下にローマのヴァティカン礼拝堂でも、バッハが務めたライプチッヒのトマス教会でも、世界の名だたる礼拝堂での礼拝が、今朝は会衆なしです。でも私には次のキリストの言葉が響い...

わたしである

ヨハネ福音書 18:1-11 今日から金曜日まで、教会暦ではイエス・キリストが十字架にかかられた日々として受難週と名付けられイエスキリストの十字架の意味を心に留めます。今日、与えられている聖書のテキストはヨハネ18章1-11節の所になります。18章は「こう...

善と悪を判断する心

列王記上3章に、ダビデ王の後継者としてソロモンが登場します。ソロモンは強大な権力を手に入れ、かつその聡明さは周囲の国々にさえ知れ渡るほどの人でした。ソロモンは深く神を愛し、父ダビデの経験をそのまま受け継いで王権につくのです。そしてある夜、神が夢に現れ『「何...

キリストと共に生きる

先週16日「部落差別解消法案」が自民党、公明党、民進党の賛成で法務委員会を通り今国会で通る見込みと伝えられました。野党が反対したのは法案に盛り込まれた「部落差別の実態調査」が新たな差別の掘り起こしにつながるとしたからでした。調査が続けられることが終わること...

こちらの都合

3か月前、私たちの隣町ともいうべき相模原で障がい者19人が殺される事件が起こった。単に事件の大きさだけでなく、その事柄が意味する重大性からも様々なメディアで問題が指摘されて多くの声明・メッセージが発せられた。それは人間のいのちと死に関わる「優生思想」という...

忘れてはならない事件

1958年(昭和33年)といえばまだ<シンチューグン>という言葉が日常生活の中で使われている時代だった。立川には米軍基地拡張をめぐって、現在の沖縄・辺野古の闘争そのものにも似た凄惨な機動隊との衝突―砂川闘争が終わったばかりだった。私の家があった府中にはアメ...

イエスの祈りに支えられ

新聞を追うと7月はテロの月とすら言えました。7月1日バングラデシュのダッカでレストランが襲われ28名がなくなりました。イタリア人9名、日本人でJICAの職員の方々7名が犠牲になったのでした。7月3日にバクダッドで292人の人々が犠牲になりました。7月14日...

どこに

参議院選挙が終わり、参議院でも3分の2が改憲派という結果が出ました。戦後民主主義の申し子のような私にとって、予想された結果ではあったけれど、やはり2~3日は茫然としたような日を過ごしたのでした。しかしやはり一般に言われるように今度の選挙は、改憲が重大な争点...

平等と公正の違い

2016年4月から「障害者差別解消法」が施行された。国連の定める「障害者権利条約」の締結に向けてなされている国内法整備の一環である。多くの問題を抱えつつも、全ての人が障害の有無に関わらず相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を目指すという当たり前の...