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共生か排除か

いま世界で偏狭な民族主義/国家主義を越えようとする努力がある一方で、依然として血も凍るような恐ろしい紛争が止むことがありません。民族によってはその成り立ちを物語る神話を保有しています。単なるお話しとしておもしろおかしく受けとっているぶんには問題はありません...

教会だからこそ

教会について様々なイメージがあります。心高なる聖なる美しさがこめられたものというおおかたの肯定的なイメージがある一方で、現実の教会は、ひどく世俗的で、権力的であったとか。平和を目指したイエスの考えと違って、現に存在する教会は民族紛争やそれに関して行なわれた...

心ときめく聖書の世界

聖書には、一見、実行不可能としか思われない箇所がたくさんあります。「だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。」(マタイ5:39)もそのひとつです。最近まで、私は、この聖句は右の頬の痛みにも耐えて、黙って左の頬を差し出さなければならない、無抵...

韓国教会を訪ねて

27日から、30日まで韓国の大田(テジョン)市にある韓国聖潔教会大田教会に行き熱い歓迎をうけて数日を過ごしてきました。今回、小泉首相の靖国参拝や日本の歴史教科書問題をきっかけに、日韓をめぐる政治状況の悪化が伝えられ、出発前には、こちらの感情を逆なでする言葉...

筋を通す

現代は情報革命とか、情報戦争といわれるほどに、いかに情報を得るか、あるいは情報を独占するかが、企業や国家にとって大切な時代のようです。とはいえ、そう言うことには全く無知で、関心のない私などには、インターネットやメールで最小のことができればそれで充分なことで...

人類みな兄弟姉妹

イエス・キリストが十字架にかかり、復活して、やがて天に帰った後で、パレスチナに教会が誕生しました。人が集まると、当然、裕福な人と貧しい人がいます。高学歴の人とそうでない人がいます。肌の白い人がいれば、黒い人もいます。権力に近い人がいれば、全く無縁の人がいま...

福音は人をかえる

人の心の内側には肯定的で積極的な思いが支配的だとは思います。けれど心のひだの奥底には、極端な場合、憎しみや、恨みが、ひそんでいたり、心の痛みとして生きていることがあります。強弱はともかくとして、不当に扱われた心の苦しみは、簡単に水に流されるものではないでし...

よき人々に囲まれて

ついに教会にドロボー君が入り、スマトラ献金を箱ごと持って行かれました。最近のある日曜日の午後の出来事でした。献金の大半はすでに引きあげられていましたので、持って行かれたのはごくわずかな、三百円ほどのコインだった。実害というより、あの大きな献金箱が無くなった...

私の生育歴

何か事件や犯罪が起こった時に、よく指摘されるのが、その事件を起こした人の生育歴です。どのような生育の環境にあったかが、人を造って行くといわれます。幼い子供達への虐待事件が絶えませんが、そうした出来事を引き起こす親も、幼い頃に殴られたり、蹴られたりして育った...

苦悩から歓喜へ

気分が落ち込んでいる時にベートーヴェンを聞くと元気が出ます。厳格でかっちりとしたソナタ形式は、ここちよく、心に安心感を与えます。そして、どの曲にも現われるドン、ドンとラッシュするリズムは聞いていてパワーを奮いたたせます。しかもそれらの曲は、作曲家自身が、作...