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時にかなって、美しく

こんなに9月が待ち遠しい夏もありませんでした。9月になれば、さしもの熱射も僅かながらでも徐々に退いてゆくことでしょう。こうして、この夏も過ぎ行きますが、由木教会の夏の行事はそれぞれ心に残るものでした。平和聖日礼拝、夏の交流会<3・11後を生きる私たち>も充...

日本列島の54匹の「金の子牛」(2013 年「夏の交流会」発題要旨)

「安くて安定的なエネルギーを供給する責任がある。」2013年7月21日の参議院選挙で圧勝した政権与党の主張である。その理由としてあげられているのが、エネルギーコストの上昇、貿易収支の悪化、CO2の増大、責任ある政治、だから再稼働容認、原発推進である。しかし...

平和聖日によせて

由木教会は例年、8月第一主日を<平和聖日礼拝>として、広島・長崎の原爆の惨禍の犠牲となった人々をおぼえ、わが国が二度と侵略戦争に加担してはならないという思いをこめて、平和への祈りを捧げます。核兵器の使用は、68年前よりもさらに現実味を帯びています。最近では...

おや、まあ!

本やパソコンのある、わたしが仕事をしている部屋は、西向きで、この時期、強い西日がさしこみます。エアコンはあっても、えらく効きのよくない状態でした。そこでキウイの葉を茂らせて自然カーテンにしたらと連れ合いが考え、20年来、実のならないキウイに最後のチャンスを...

親と子

牧師の生活の仕方は、そうでない人々と少しも変わらない部分と、やはり違った部分があるのは当然です。人の生活の仕方は十人十色で、違っていて当然ですが、やはり牧師という特殊な働きのゆえに周囲の見る目が、ある部分違ってくるという一面があっても不思議はありません。牧...

イタリアを旅して

今回の訪問は、娘がミラノから列車で一時間弱のピアチェンツァという町の郊外に職場が変わり、昨年来よりオーナーシェフのサブリーナさん(女性)がぜひご両親に会いたというお招きがあったのが直接的な理由です。さらにピモンテにいたときから娘と行動を共にしている相棒のト...

寛容なイタリアの心にふれて

イタリアをあちこちめぐり、最終的に長女のところを訪ね、教会に戻ってくる旅行を今年もお許しいただいて様々な思いが交錯しています。列車で移動し、わからないことは遠慮なくだれ彼を問わず尋ねまわるのが私たちのスタイルですから、必然的に人々とかかわります。個人的な感...

歴史に刻まれている出来事

―――― 6月26日(弾圧記念日を前にして)――― 1942年6月26日、日本基督教団6部と9部に所属していたホーリネス系教会に特高警察が押し入り治安維持法違反として、牧師124人が逮捕拘留され、その中の7人が留置場内で拷問によって刑死しました。その他の多...

健やかに生きるため

その昔、といっても1930年代。由木のキリスト者の人々が伝道のために様々なお宅を訪ねた。当時、いわゆる精神病院は多くなく、心病んだ人々は座敷牢に閉じ込められることが多かったようです。時代は戦争の時代、心病んでまともに戦場に出られない男や、銃後の守りに徹しき...

「金や銀はないが、持っているものをあげよう。」(使徒 3:6)

福音書に名前を連ねている弟子達と、使徒言行録の冒頭に登場する弟子たちは同じ人物達です。でも同一人物であるのに、まったく別物ともいえるほどに異なっているように見えます。同一人物ですから、別人になったわけではありません。でも別人と思わなければ説明がつかないほど...