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悩み多い日々の中で

最近つくづくと思うのは、人はそれぞれに生の苦しみや痛みを持っているということです。使徒パウロはただならぬ深い信仰経験を重ねた人ですが、その一つが<第三の天にまで引き上げられた>経験でした。パウロはそれをパラダイス『楽園の』の経験と言い変えています。楽園とは...

もちあげられたり、貶(おとし)められたり

旧約聖書の律法の書の最後の文章は次のように書かれています。 イスラエルには、再びモーセのような預言者は現れなかった。主が顔と顔を合わせて彼を選び出されたのは、彼をエジプトの国に遣わして、ファラオとその家臣および全土に対してあらゆるしるしと奇蹟を行わせるため...

最近心にかかったこと

最近の新聞、テレビの報道には、心痛むものがあまりにも多いと思います。今迄も度度報じられてきている、幼い子供達の命が失われている、しかも保護者である父母の手によって、葬られてしまっている。それらのニュースに接して、だんだんと気持が麻痺してゆくのではないかとい...

ある出合い

今回の私たちの旅はドイツの父なる大河<Vater Rhein>と呼ばれるライン川沿いに列車でイタリアに行くことにして、夫婦で一泊6-7千円のホテルを探して、列車でイタリアに行くことにしたのです。けれど宿泊したのはホテルだけではありませんでした。かねてかつて...

神が共にいてくださるから

先日アフリカの草原を生きる野生動物をうつしたテレビ番組を見ていました。何千頭もの群れをなして生活している野生の牛ヌーが草を求めて、場所を変えるために川を渡るのです。川には必ずといってよいほど、ワニが、彼らが来るのを待ち受けているのです。全体からすればごくわ...

徒労の中で

人生は報いられることばかりではない。いな、報いられないことの連続こそ、人生というべきかもしれない。旧約聖書の<コヘレトの言葉>にはむなしいという言葉が何度も繰り返される。「なんという空しさ。すべては空しい。」(1:2)「わたしは太陽の下に起こることをすべて...

平和を願って

「平和を実現する人々は幸いである その人たちは神の子と呼ばれる」 マタイ5.9 結婚と同時に由木教会で教会の働きをスタートしてから今年で丁度40年になります。40年前の教会は開拓教会でほとんど会員がいない状態でした。振り返ると子育てなどに追われた時代もあっ...

復活から宣教に

思えばキリスト教とは不思議な出発を遂げた集団です。使徒言行録によれば<キリスト教会>を作ろうとして意識的に集って集団をつくろうとしたとは到底思えません。弟子たちにはそんな心のゆとりなどなかった。拠りどころを失って、すでに弟子としての資格すら失ったと思ってい...

忘れられない過去

先週朝日新聞では、アメリカの核軍縮担当の国務次官がオバマ大統領に 被爆地を訪問すべく進言したという報道が伝えられました。かつてオバマ大統領はプラハで「核なき世界を」と演説し、ノーベル平和賞が付与されました。それはアメリカの政治家としては画期的な姿勢でしたが...

投石

律法学者たちやファリサイ派の人々が、姦通の現場で捕らえられた女を連れて来て、真ん中に立たせ、イエスに言った。先生、この女は姦通をしているときに捕まりました。こういう女は石で打ち殺せと、モーセは律法の中で命じています。ところで、あなたはどうお考えになりますか...