カテゴリー: 礼拝メッセージ

極みない神

ローマの信徒への手紙 11:33-36 ローマの手紙11章はイスラエルの問題が述べられているところです。17節以降は接ぎ木された野生のオリーブの木のたとえが書かれています。もともとあった一本のオリーブの枝が切りとられて、そこに野生のオリーブが接ぎ木されてい...

キリストを宿す

エフェソの信徒への手紙 3:14-21 説教の冒頭をこうした題材で入るのは少しどうかと思いますが、先週、朝日新聞やインターネットのニュースにも大きく取り上げられていた 座間市の9人を死に至らしめた29歳の青年裁判が、明日30日から東京地裁立川支部で行われる...

共に祝福を継ぐ

ペトロの手紙一 3:1-9 祝福を受け継ぐために、あなた方が召されたのである。 ペトロの手紙はまだ教会がスタートして程ない60年代はじめにポント、カパドキア、アジア、ビテニヤという小アジア・・・今でいうところのトルコに根付きつつあった教会が迫害に直面する状...

まことの光

ヨハネの手紙一 2:7-11 基本的に聖書個所は聖書日課に従っているのですが、多少日課とずれることもありますがご容赦いただきたいと思います。ト書きのところに<新しい掟>と述べられています。7-8節に「古い掟」「新しい掟」という言葉が出てきます。<古い掟>に...

神に倣う

エフェソの信徒への手紙 5:1-6 本日の説教は<神に倣う>です。説教のタイトルとしても恐れ多い気もありましたがそれ以外にはつけようがなかったのです。 …倣う(ならう)という漢字も少し風変りです。あまり頻繁に使われる言葉ではありません。フリガナなしでは読み...

キリストに従う

ローマの信徒への手紙 7:1-6 パウロは優れた伝道者でした。この人はもとはといえばユダヤ教原理主義者でした。キリスト者を憎んでいました。やがてキリスト教会が徐々に信徒を増やしてゆくと、ユダヤ教側はキリスト教徒を暴力的に迫害するようになってゆきました。回心...

祈り

神さま、わたしがこの世に生を受けた年、1944年。日本はアジアの全域で、世界を敵に回しての絶望的な戦争のさ中でした。1945年、東京下町地域も八王子も、そのほか数えきれない多くの日本中の都市とそこに住んでいた人々が、高性能爆薬による空襲を受け、都市という都...

ここに神の愛が

ヨハネの手紙一 2:7-12 本日の聖書の言葉では7,8節に<新しい掟><古い掟>という聞きなれない言葉が出てきます。掟-と訳されている言葉は entole- 命令・勅令・禁止命令をも意味したようです。ですから新共同訳では言葉の強さを表現して<おきて>とい...

主が生かしてくださるので

ローマ 14:1-12 教会生活を歩むうえでやはりとても大切なのは他者を受け入れ、信仰の交わりの中で共に生きるということだと思います。教会に行くと、この世の人間関係とは違うものがあると思います。教会では張り合ったり、足を引っ張り合ったりではなく、だれもが受...

漂流と難破の向こうで

使徒言行録 27:33-44 使徒パウロは3度にわたる世界伝道旅行を敢行しました。パウロの願いはローマに福音を伝えることでした。パウロは3度にわたる困難な伝道旅行を行いましたが、ローマ行きは、まだ実現できていませんでした。 パウロという人はもともと、生まれ...