カテゴリー: 週報の裏面

心とらえる神

わたしたちは、以前、キリスト教に何のつながりも、関心もなかったものです。でも、いつかキリスト教信仰をかけがえのない大切な生き方として生きています。思えば不思議なことです。それは単なる偶然とか不思議という次元を超えたことではないでしょうか。というのはそれがわ...

年齢をかさねる幸せ

誰でも年齢を重ねます。それは進歩であり、成長であり、発展であると同時に、挫折と悲しみと、裏切りや堕落そのものでさえありうることです。人生の光と影は、生きることの表裏をなし、光り輝けば、その光の強さの分だけ、影も色濃く残るのかもしれません。最近私にとってとて...

私は少しも悪くない

「熱心に努めよ。悔い改めよ。」 黙示録3:19 先日、電車に乗ったときのことです。30歳台半ばと見える若い男のCDプレーヤから漏れる音が気になったらしい、隣の60歳台のオジさん(たぶん私より5-6歳年上かとお見受けする)が注意をし始めた。若い男は全く聞く耳...

明日は「春節」だ

1月も25日にもなると正月気分はとっくにふり切れて現実に追われ続ける毎日です。でも、明日1月26日が、旧暦からすると1月1日、中国でいう「春節」です。日本では旧暦を使用する習慣がすっかり遠のいていますが、中国や韓国では遠く離れている家族が、この日には一緒に...

さあ、信じて、出発しよう

年末のNHKテレビで一日イタリアオペラ作曲家のジャコモ・プッチーニの作品と作曲家自身の生き方についてオペラと共に紹介する番組がありました。全部を見ることはできませんでしたが、引き込まれるようにかなりを見てしまいました。「トスカ」「蝶々夫人」「トゥーランドッ...

『思い悩むな。』

「だから、言っておく。自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物より大切であり、体は衣服より大切ではないか。空の鳥をよく見なさい。種もまかず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天...

Comfort ye, my people. わが民を慰めよ

このクリスマスを迎える時期、ヘンデルが作曲したオラトリオ<メサイア>があちこちで演奏されます。どの部分をとっても美しく、感動的ですが、曲の冒頭、序曲に続いてテノール独唱が静かな弦楽をバックに印象的に歌い始めるのです。 「慰めよ、わたしの民を慰めよと あなた...

クリスマスの不思議

事情を知らない外国人がこの時期日本を訪れたら、日本はキリスト教国かと思えるほどクリスマス一色です。「うちはクリスマスをやらない。」という人がいたら、けじめのある、信頼できる人、そんな皮肉を言いたくなるほどの勢いです。先週の新聞で、ひとつの全面広告が私の目を...

アドベント―待降節

教会暦によれば、本日からいよいよアドベント(待降節)が始まります。新年までにはまだ一ヶ月以上ありますが、教会暦は待降節第一主日の本日から新たな1年が始まります。世のなかは、もうクリスマスがスタートしているかのようなイルミネーションですし、イメージとしてのク...

平和に向き合う

人は通常、国籍や人種の壁を越えて、互いに交流し、気持ちを通じさせることが出来ます。ところが国と国通しが一旦戦争状態に入るとなると、民と民自身が国家によって、敵として対峙し、相手国の国民を憎悪することが求められる不条理が押し付けられます。日本においてイギリス...