心傷ついている人に
神さま
信じられない日の祈り(石井錦一 著)
人の痛みや心が傷ついていることを
理解できない人があまりに多くいます
そのひとことを言う前に
この言葉に傷つきうめく人の心を
思いやる やさしさがないのです
なんでもないしぐさの中に
心も凍るような思いで
ただうつむいて だまって一点をみつめ
うめいている人の心が伝わってこないのです
心が傷ついて病んでいく時は
ただひとり孤独の穴の中に閉じこもって
うらみと憎しみだけに生きています
きりきりと体の一点が
いつも疼いている生活の中で
自分だけが被害者なのだと思っています
わたしの言葉 私の何気ないしぐさの中で
同じように傷つきうめいている人の
悲しみや苦しみは
何ひとつ気づかずにいる自分の姿を
知った時に
加害者としての私の
罪の深さにおののいています
人のやさしさ 思いやり 愛を
求めつづけている私の心に
まずあたえる心 ささげる愛を教えてください