退職後の近況

2022年2月に40年以上のサラリーマン人生を終わらせて、気楽な生活を送らせてもらっています。
外資系企業(前半)と邦人企業(後半)を経験しましたが、Job優先の外資はいたってクールで感情に左右されることなく、能力にあわせて社員が入れ替わるきつい世界でした。
後半の会社では、退職前に経営をサポートするガバナンスを重視する職務だった為、社員にとっては煙たがられる存在だっただろうと思っていました。
私が引退すれば皆がのびのびすると思っていましたが、コロナ禍にもかかわらず対面で全員が退社を惜しんでくれ、やめた後も花束など送ってくれる社員がいたりして、非常にありがたかったです。
私にとって苦手な退職の挨拶では、プレッシャーを乗り越えるために下記の言葉を説明し、自分の夢に向かって挑戦することの大切さを後進に託しました。
「苦難は忍耐を生みだし、忍耐は練達を生み出す。練達は希望を生み出す。」
聖書からの引用ですが、社員には「誰しも仕事をするうえで壁にぶつかりますが、その壁を苦労して乗り越えると、人も部門も会社もレベルが上がり、その先には希望が見いだせるので、皆さんも頑張って夢を実現してください。」と挨拶時に言及しました。
このように話した手前、私自身もリタイヤー後は新しいことに挑戦しないといけないのですが、会社・部門・部下・ステークホルダーのこと及び為替変動等の経営環境も気にしなくてよくなり、ストレスなくのんびり過ごしております。
自分なりに退職後のTODOリストを作っていましたが、予定どおりにはなかなか進みません。
厚生年金の給付手続き/健康保険の切り替え/失業保険の給付には、予想以上に日時がかかりました。
退職後実施するつもりにしていた白内障の治療も遅れ、5月に完全に視力が回復する予定です。
関西の施設に入所している母に頻繁に会いに行くつもりでしたが、施設内でコロナ感染があり4月末まで面会できない状態でした。
そのほかにも暇ができたらやりたと思い描いていたことで、進まないことは多くあります。 
書類の整理と本の読みなおし/家にあるピアノの練習開始/義理の息子が譲ってくれたスポーツ自転車でのツーリング/訪れていない日本各地の旅行等です。
思いどおりに時間をかけられているのは、愛犬の世話/株式投資/スポーツクラブ等です。
やっと手が付けられるようになったのは、主に2点あります。
15年間住んでいる家の補修は、5月末から実施できます。
空家になっている関西の実家と隣の空地の管理は、やっと4月末になって地元の役所の空家活用担当やNPO法人 建築業者と話を具体的に進められるようになりました。
自分が考えたように物事は進みませんが、冒頭に記載したように自分も新しいことに挑戦しないといけないと気持ちは持ち続けています。
最近読んだ書籍『ソニー再生』の中で、危機的状況のソニーを立て直した元CEOの平井一夫氏は、引退後に恵まれない子供の貧困と教育格差の解消のために取り組んでいると知りました。
このように世の中に貢献できる存在として、微力ながら何かできればと思っております。

匿名(2022年5月8日 週報より)

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