作成者: Yugi Church

信じる心、平和の心

聖書のクリスマス物語に登場してくる人々は、かなりインターナショナルです。マリアとヨセフはユダヤの人ですが、ヘロデ王はイドマヤ人といわれます。ユダヤ人からは差別され、白眼視されていた部族出身の人です。他人の目からはさしたる違いではないと見えることも、当事者に...

「生かされて」 (イマキュレー・イリバギサ著) を読んで

先週、やっと手に入れて上記の本を読みました。1994年、中央アフリカのルワンダで実際に起こった話です。100日で100万人のツチ人が殺されるという悲劇の渦中にいた当時の大学生の記録です。死と隣り合う恐怖の中で、かろうじて死をまぬかれた若い女性の出来事です。...

小さなアパルトヘイト

数日前の新聞投稿欄で、ある人がベルギーだかのヨーロッパにおける以下のような経験を紹介していた。向こうでの福祉関係か何かの会合において、日本の「女性専用車両」のことを述べたところ「それは、30年前のことですか。それとも50年前のことですか?」と真剣に聞き返さ...

晩秋も美しい

枯葉舞う季節になりました。一年四季折々、それぞれ、なんと美しいのかと、おもいます。春の綿毛のような淡い緑。やがてそれが、目にしみるような深い緑にかわります。夏をへて、色づく秋。そして今、アドベントの飾りとともに、はらはらと赤、黄の葉が舞います。いずれの季節...

和解と赦し

韓国と日本はかけがえのない隣人同士です。思えばわたしたちの教会にも韓国人の兄弟姉妹が5人もおられますし、牧師としてもお隣の蘇先生とミンニム先生は、親戚くらいの親友です。わたしたちは韓国料理も、イタリア料理同様大好きです。韓国ドラマにはまって韓国語の勉強を始...

かいま見た、がんばりの韓国

先週月曜日から金曜日まで、三多摩周辺の教会の牧師と信徒の16人で、韓国のソウル市を訪ねる機会が与えられました。訪ねるたびに精一杯の歓迎を表わしてくださる 韓国のキリスト者に深い感謝を覚えながら余韻にまだ酔っているような気分にいます。今回は、若々しく、疾走中...

希望がうせない明日を

社会全体に選別と切り捨てが強化される方向が危惧されています。つい先日、足立区の教育委員会が学校別の補助金を成績のよい優秀校には500万円、そうでない学校にはその半額にするとした決定をしたとのことです。それは今後、足立区のみならず 全国的な広がりを見せると考...

一人が重んじられるために

小学生のころ、リビングストンやスタンレーによるアフリカの探検物語を読んで以来、私は何かとアフリカのことが気になります。1968年にナイジェリアからの分離独立を求めた当時のビアフラで、内戦状態から悲惨な飢餓状態が発生し世界の注目を集めたことがあります。そんな...

人間と動物の境界とは

先日、京王線の電車にのったときのことです。荷物の吊り棚の上にある広告をながめていたら奇妙なことに気がつきました。並んでいた4つの広告のうち3つは消費者金融のものでした。その3つの広告に、はさまれるようにして、多重債務者救済の法律事務所による「あなたはまだあ...

信仰に生きよう

昨日電車に乗って、ふと南大沢方面を見渡しましたら、すでに街路樹が紅葉し始めていました。家の中ではまだTシャツ1枚だというのに、時は押しとどめようもなく進んでいきます。今年は大きな出来事が多く、歴史の転換点、危機のときという印象が強く、時の流れについていけな...