作成者: Yugi Church

名器ストラディバリといえど

今年9月のはじめにミラノから南西4~50キロのところにある、人口7万人ほどの静かな町クレモナを訪ねる機会がありました。ぜひ一度この町を訪ねたいと思っていましたが、果たせぬ夢であったところです。クレモナは500年前にバイオリン製作で名を成したストラディバリウ...

できることなら

2歳9ヶ月になった孫の莉音(りね)ちゃんは最近、急におしゃべりが上手になって、家でおこったこと、保育園であったことを話してくれます。もっとも彼女の話の2割ほどは、私には理解不能な「リネ語」です。でも5歳の姉の未海ちゃんに「今、莉音なんて言ったの?」と聞くと...

宇宙を満たす神の愛が

新聞の社会面に伝えられるニュースには、なぜか心に引っかかるものをおぼえる出来事があります。先週伝えられた群馬県のある夫婦の事件です。妻は57歳、夫は一歳年下。妻は美容院を経営し、家をリフォームし、新たに美容室を一新して、改築が完成したその日に、夫婦が争いに...

懺悔(ざんげ)

人は驚くほど自分のことを知らない、といえるかもしれない。自分自身がどれほど罪深いのか、ことによると人を傷つけているのか、自分では知ろうとしないし、知りたくもない。ましてや自分の罪を認めて、告白し、許しを乞うということなど、めったに起こらない。ただ例外的に、...

私たちのイエス・イメージは?

私たちは、聖書の中のイエスを最初から最後まで「神の子」として観ている。当然のように。馬小屋で生まれ、様々な不思議な業や癒しを行い、福音を宣べ伝え、最後は十字架にかかり、3日後に甦り、昇天された方として。しかし当時イエスの周りに居た大多数の人々にとっては、新...

パンを分かち合う世界

世界中に経済的な格差が様々な形で拡大します。一国の中で格差があり、欧州の東と西ではやはり格差があり、大陸間でも極端な格差があります。聖歌隊の練習後にMさんの話をうかがいました。彼女が銀座を歩いていて、ある店の前で一足のミュールを見たのだそうです。その値段が...

信仰に生きよう

人はなぜか、信仰と不信仰の間を行きつ戻りつします。信仰に徹することも、不信仰に身をおき続けることも耐えられません。旧約聖書に登場するアブラハムもダビデの生涯においても、そうした事があったこと表わします。 かつてイスラエルが大飢饉に見舞われ、エジプトに難を逃...

時の流れの中で

10月にはいりました。いよいよ秋。9月は記録的に気温の高い日々でしたが、季節はこれから冬に向って駆け足で過ぎていきます。様々なことがこの身の回りで起きています。自分にとって都合のよいことがあれば、そうでない出来事もあります。数ヶ月前の選挙に出馬した高名の建...

起きて歩きなさい

健康食品やフィットネス器具が人々の関心を寄せています。けれどこの世の中には健康な人々がいる一方で、多くの人々が病床に臥してもいます。人生は健康であるに越したことはありませんし、人々は事あるごとに、神社で<無病息災>を祈ります。しかし、人間にとって生きるとい...

神に聴く心を

それでも日本は安定した平和な社会というといわれますが、ついに昨年までの9年間、3万名以上の自殺者を日本は生み出してきたと発表されました。この数字は、自殺を決行して、大怪我をして病院に入院した後、亡くなられた方々や、未遂に終わった方々は、入っていないのだそう...