作成者: Yugi Church

復活から宣教に

思えばキリスト教とは不思議な出発を遂げた集団です。使徒言行録によれば<キリスト教会>を作ろうとして意識的に集って集団をつくろうとしたとは到底思えません。弟子たちにはそんな心のゆとりなどなかった。拠りどころを失って、すでに弟子としての資格すら失ったと思ってい...

忘れられない過去

先週朝日新聞では、アメリカの核軍縮担当の国務次官がオバマ大統領に 被爆地を訪問すべく進言したという報道が伝えられました。かつてオバマ大統領はプラハで「核なき世界を」と演説し、ノーベル平和賞が付与されました。それはアメリカの政治家としては画期的な姿勢でしたが...

投石

律法学者たちやファリサイ派の人々が、姦通の現場で捕らえられた女を連れて来て、真ん中に立たせ、イエスに言った。先生、この女は姦通をしているときに捕まりました。こういう女は石で打ち殺せと、モーセは律法の中で命じています。ところで、あなたはどうお考えになりますか...

平和に暮らそう

この文章を書いている今日は、2014年5月3日。ゴールデンウイーク明けには<集団的自衛権>なるものが閣議決定を見ると新聞は伝えています。もしかしたら、これが最後の憲法記念日に!!?なることはないと祈ろう。・・・だが多くの人々は、<集団的自衛権>なるものは自...

愛がなければ

そこで、わたしはあなたがたに最高の道を教えます。たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければ、私は騒がしいどら、やかましいシンバル。たとえ預言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていようとも、たとえ山を動かすほどの完全な信仰を持...

心の平和、よみがえれ

「力にものを言わす」ありかたが、あちこちで目につきます。銃やナイフを使用する事件も絶えません。個人が武器を使うことですら多くの犯罪につながりますが、ましてや国家が武器を大量に使う戦争は途方もない犯罪です。最近のクリミヤでは、戦闘のプロであるロシア軍特殊部隊...

さくら

寒さが和らぎ、縁側で子猫とうたた寝などしてみたい季節になりました。 この時期の公園や河川敷には歴史を感じる桜並木が広がり心癒されます。 毎年イースターと前後して咲く桜にはうきうきさせられる思いと卒業や転勤の別れ、入学などの出会いに複雑な想いを感じます。 6...

初心に帰る

私たち夫婦は、この4月で結婚40年を迎えました。由木教会しか知らない牧師。今も、井の中の蛙(かわず)に過ぎない私たちのようなものを、教会員の皆さんはよく忍耐してくださったもので、なんとお礼を申し上げたらよいのやら、適切な言葉が見つかりません。ごく初期の時に...

ある洗礼式

次の文章はあるカトリック信徒がご自身の洗礼式について書いている文章です。 12月24日晴れ、今日はクリスマスイブ待望の日である。志村神父様は、儀式服をお召しになり、とても静かな面持ちでお祈りを捧げておられた。私はやがて招かれて十字架の正面に進み出る。そして...

「夜と霧」(ヴィクトール・フランクル)を再読して

先日、本屋さんに立ち寄って、ヴィクトール・フランクルの書いた名著「夜と霧」を、NHKテレビ「100分de名著」という番組で3月に取り上げるとかで、テキストが売られていました。早速テキストを購入し、また本棚から「夜と霧」を出して再読しました。 フランクルは1...