作成者: Yugi Church

祈り

神さま、わたしがこの世に生を受けた年、1944年。日本はアジアの全域で、世界を敵に回しての絶望的な戦争のさ中でした。1945年、東京下町地域も八王子も、そのほか数えきれない多くの日本中の都市とそこに住んでいた人々が、高性能爆薬による空襲を受け、都市という都...

ここに神の愛が

ヨハネの手紙一 2:7-12 本日の聖書の言葉では7,8節に<新しい掟><古い掟>という聞きなれない言葉が出てきます。掟-と訳されている言葉は entole- 命令・勅令・禁止命令をも意味したようです。ですから新共同訳では言葉の強さを表現して<おきて>とい...

2020年8月15日を迎えるにあたって

「問い:日本基督教団の本領は、何処にあるか? 答え:我が教団の本領は、皇国の道に則りて、基督教立教の本義に基き国民を教化し以て皇運を扶翼し奉るにある。」『日本基督教団 信仰問答』 戦時期の日本の教会では、主日礼拝に先立って「国民儀礼」なるものが行われていま...

主が生かしてくださるので

ローマ 14:1-12 教会生活を歩むうえでやはりとても大切なのは他者を受け入れ、信仰の交わりの中で共に生きるということだと思います。教会に行くと、この世の人間関係とは違うものがあると思います。教会では張り合ったり、足を引っ張り合ったりではなく、だれもが受...

漂流と難破の向こうで

使徒言行録 27:33-44 使徒パウロは3度にわたる世界伝道旅行を敢行しました。パウロの願いはローマに福音を伝えることでした。パウロは3度にわたる困難な伝道旅行を行いましたが、ローマ行きは、まだ実現できていませんでした。 パウロという人はもともと、生まれ...

希望を捨てず

使徒言行録 24:10-23 主イエスが十字架にかかられて、その後数十年でキリスト教は迫害を受ける中で、福音は広大なローマ帝国全体に伝えられていきました。その初めにおいて、キリスト教は、エルサレム神殿礼拝やユダヤの律法を重んじ、ローマ人の目からは、ローマ帝...

宣教を可能にした心

使徒言行録 13:1-12 使徒言行録13章は初代教会にとって教会の広がりという点でも、またキリスト教信仰のとらえ方の点でも飛躍すべき一つの大きなきっかけでした。そしてその役割を担ったのはアンティオキアにあった教会でした。アンティオキアは今でいえばかろうじ...

ニネベを惜しむ神

ヨナ書 4:1-11 アッシリヤの都、ニネベはイスラエル人の目には憎んでも憎んでも憎みきれない都でした。イスラエル人であれば彼らの暴虐は一日として忘れられなかった。そのあまりの悪のために神は、ついに決心をした。40日、あと40日のうちにアッシリヤ、特にその...

世に勝つ信仰

ヨハネの手紙一 5:1-5 5:4「神から生まれた人はみな、世に打ち勝つからです。世に打ち勝つ勝利、それは私たちの信仰です。」 これは確かに高らかな信仰賛歌ですが、そこまで言い切っていいのだろうかという思いがつい心に押し寄せてきます。自分の信仰が世に勝つ力...

神にあって

ヨハネの手紙一 4:7-11 今年1月に中国の武漢でコロナ感染症が発生しました。当初は「また中国か、そのうちいつものように治まっていくのだろう。」と、世界はあまり大きな注意を払いませんでした。やがて2月に入るとダイヤモンドプリンセス号が集団感染を起こし騒ぎ...