孫のRは受験生

私の孫の一人、Rは今年大学受験を控えています。Kポップの好きな現代娘です。部屋には韓国人のKポップスターのポスターが壁面を埋めています。私たちはジイジ・バアバの立場ですから一応気になります。ですが、当の彼女に進路決めた?などと言う問いはむつかしい。目標が明確に定まらない段階での進路選択は確かにむつかしい面があります。文系・理系選択で指導する側と受験する側の感覚の違いというのが表面化する場もあります。Rの場合、教師に反対されながら自分の「やりたい!」を押し通したのです。ある日、食事をしながら私は彼女の志望動機を聞いてみたのです。「Rちゃんは大学で何を勉強したいの?」一息もおかず彼女は即座に答えたのです。「わたし“再生医療”を学びたい。」

わたしにはほとんど初耳の学問だ。本人としても悩みに悩んでの結論だったらしい。どうやら教師に反対されながらジイジ(牧師)が罹患したパーキンソン病のことがきっかけになって、生命科学に興味を持ったらしいと母親が知らせてくれました。あの一見白けた高校生の娘が受験をかけて目標を定めて必死に勉強したようでした。私の身の上に起こった出来事が孫の将来選択に微妙に関わるとは思いもよらないことでした。生命科学にも神の選択が及んでいるのだろうか?

11月1日 ××大学バイオサイエンス学科より推薦合格通知が届きました。

受験生のみんな、がんばれ。祈っています。

小枝 功(2022年11月27日 週報の裏面より)

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