タグ: 信徒

祝福される聖餐とは

先日青年会時代の友人二人と20年ぶりぐらいに歓談する機会があった。かつては毎週のようにあちこち出掛けては夜遅くまで遊んで食べて色々なことを議論していたものだった。一人はドラムが趣味という変わり者の牧師で現在は教区議長をしている。もう一人は長い間アメリカに留...

水を飲ませてください

「水を飲ませてください」(ヨハネ4 : 7)この何でもないフレーズが心に引っ掛かっている。ここには、私たちが考えるべき多くの事柄が含まれている。 普通他人からこうした依頼を受けたら、どうするだろう。依頼する側は、喉が渇いている。だから水を飲みたい。しかし水...

名前

昨年、娘が二十歳になった。今年息子が二十歳になる。早いものだと思う。娘、息子が生まれたときの、名前を考える気持ちが思い出される。名前にどんな意味を込めようか、この名前を付けたら学校で、友達からなんと呼ばれるのか、いろいろに考えて名前を付けた。一人一人に名前...

私たちのイエス・イメージは?

私たちは、聖書の中のイエスを最初から最後まで「神の子」として観ている。当然のように。馬小屋で生まれ、様々な不思議な業や癒しを行い、福音を宣べ伝え、最後は十字架にかかり、3日後に甦り、昇天された方として。しかし当時イエスの周りに居た大多数の人々にとっては、新...

海南島で麦の穂を摘む

ちょうど1年前に、中国の最南端に位置する海南島というところにある用件で行く機会があった。いろんな意味で、たまげるような様々な経験をした。格好良く言えば、カルチャーショックというやつである。 その中のひとつに、様々な交通事情がある。まず普通の人々の移動手段と...

小さなアパルトヘイト

数日前の新聞投稿欄で、ある人がベルギーだかのヨーロッパにおける以下のような経験を紹介していた。向こうでの福祉関係か何かの会合において、日本の「女性専用車両」のことを述べたところ「それは、30年前のことですか。それとも50年前のことですか?」と真剣に聞き返さ...

青春の日々をかえりみて

今、私は一生に一度の以前からの念願を果たそうと意気込んでいます。これまで永い年月描き続けて来た私の絵と夫の木版画とで「二人展」を計画しているのです。私が絵を描き始めたのは神戸の頌栄短期大学に在学していた時、正確には52年前になります。その展示のため当時のス...

「3匹の子豚」が教えてくれること

誰でも知っている童話がある。いつ頃の誰の作品だろうか、イソップでもアンデルセンでもないような気がする。3匹の子豚の兄弟が、それぞれ異なった素材で家を建てるという他愛もない話しである。「一匹は藁(わら)で、もう一匹は木で、最後の一匹は煉瓦(レンガ)で家を建て...

日本人とキリスト教

10年ほど前に読んだ三浦綾子著の海嶺を読み返していました。題名の海嶺とは海の中の山(海溝の頂)の意味だそうである。キリスト教を小説に展開している著者は、天保時代に漂流し、海外にたどり着いた日本人の物語をフィクションを交え書き綴っている。読み進んでいるうちに...

牛の上半身

最近、小学校2年生の娘とディズニーのDVDアニメに付録として付いていたシルエット・クイズなるゲームのようなものをやった。小魚が徐々に集まってシルエットを形づくるのを見て、いち早くその名前を当てるという他愛のないものである。正解だと、再び小魚が親指を立てたサ...