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信頼関係

「清純派」を売り物にしてきた女優・歌手として知られてきた女性が覚醒剤中毒者だったことが判明し、大騒ぎになっています。社会的に知られたイメージと実態があまりにかけ離れていたからです。しかしこうしたことは時折起こることで、そのたびに驚いたり、話題になったりしま...

信仰によって生きる

「わたしには金や銀はないが、持っているものをあげようナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。」 使徒言行録3:6 ペトロを代表として福音書に現われる弟子達と、使徒言行録に登場する使徒たちは別人と思われても不思議はありません。けれど間違...

昨日は終戦記念日でした。ありとあらゆるところで人々は逃げまどい、肉親を失い、孤児となり、中国においては日本人の数知れぬ赤ん坊が捨てられ、中には中国人が、自分の子どもとして広い親代わりとなって育ててくれたのでした。数え切れない悲しみ、痛み、なお癒されない苦し...

フェミニズム神学

聖書には互いに反するような表現が、しばしば見られる。 男女の性別と性役割を一致させる家父長制倫理を強化するような言葉 (「婦人は、静かに、全く従順に学ぶべきです。婦人が教えたり、男の上に立ったりするのを、わたしは許しません。むしろ、静かにしているべきです。...

生と死のはざまで

わたしには9歳年上の兄がいる。ほんの10年ほど前に、この兄が終戦前後の出来事をわたしに話してくれました。終戦時に我が家に何があったのか、両親は決して話そうとしなかったので、わたしには何も知らされていなかった出来事です。終戦時、兄は9歳、わたしは生まれて10...

登場人物―神は心を見る

2週間前に、例年のように劇作家の高谷信之さんからお招きをいただいて、劇団ギルドによるオリジナル公演「十二双川物語」を池袋の小劇場で見せていただきました。高谷信之さんはNHKの「中学生日記」などの脚本も書かれた、数々の賞をえた大変すぐれた脚本家です。30人も...

半年を振り返って

先週、梅雨明け宣言が発表されました。いよいよ本格的な夏到来です。教会の前を通り過ぎる小学生たちもランドセルと一緒に1学期中に作り上げた図画・工作、 ピアニカ(楽器)など持ちきれない荷物を抱えて帰宅です。いよいよ夏休み。季節が劇的に変わります。今年もこうして...

父のこと

由木教会に中央大学で学んでおられる留学生の方々を迎えるようになったことも理由のひとつですが最近父の事をよく思い出します。母は時々由木教会に滞在したことがありますので皆さんの中にはご存知の方も居られと思います。その母が亡くなったのが2007年。父が召されたの...

ひとつの祈り

今は改装されて、カラオケ屋になっているその建物は、かつては大きなスポーツ用品を売る店でした。ある晩、よる10時ごろ犬の散歩の折に、奇妙な光景に出くわしました。翌日のスポーツ店開店を前に社員とアルバイトの大学生らしい若者たちが、駐車場の敷地に円陣を組み立った...

赦されることの力強さ

あるテレビのドキュメント番組を見ました。登場するのはほぼ90歳前後の男性たちです。皆それぞれかくしゃくとしており、背筋が通って、見るからに健康そのものの、明るい老人たちです。実はこの人々はかつて日本軍の一員として東北地方から召集され、旧満州に送られていた元...