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仕えられる者ではなく、仕える者に

先週、堀之内駅周辺の郵便局や銀行に出かけ、ついでにスーパーに立ち寄ったとき、店員の皆さんはすでに全員が(たぶん)真っ赤なサンタ姿でした。まだアドヴェントにも入っていないのに、世の中はイルミネーションがかがやき、商戦はクリスマス全開です。数年前に教会のクリス...

ハンナ・アーレント著「イェルサレムのアイヒマン」を読む

この数週間、10年も前に手にしていた上記の本を読んでいました。かねて読みかけていた本ですが、あまりに文字が小さく、しかも表現が回りくどく、読み切れず中座していたのです。 ハンナ・アーレントは1906年北ドイツのハノーヴァーで生まれ、のちにハイデッガー、ブル...

もの研究者としてのドイツ巡礼

ドイツ南東部を少し旅行した。遺跡見学もサッカー観戦もないカトリック系音楽学校ゆかりの地を訪ねる「巡礼の旅」にくっついていったのである。修道院の綺麗なゲストハウスに宿泊したのだが、朝は真っ暗な6時前から早朝ミサの開始を告げる鐘がガンガン鳴ってゆっくり寝てられ...

永遠不変の神に導かれ

神は人の人生に思いがけない状況を造り出したり、神独自の方法をもって,私たちをその民の一人としてくださいます。私たちは周りからどう見られようと<神の民>の一員であり、<礼拝共同体>のひとりです。人の思いはその時々の状況で、言わなくてもよいことを口走り、我を忘...

不安な時代にこそ

この時代、世の中の大半の人々は、ますますいそがしく、教会に定期的に通う時間も心のゆとりも持てずにいます。結果として教会の教勢は落ち、教会員は減りつつあります。そうした現実に牧師は当然悩むのです。その現実を前に、明るくもなれません。結果は牧師の責任でもあると...

未来

21世紀に憧れていた子供の頃。今のこの時代をどのように想像していたか…。 僕たちにとっては、せいぜいテレビで見ていたドラえもんの世界が頭に浮かんだ程度。しかし改めてこの世界を見てみると、想像を遥かに越える世界になっていると。まずは携帯電話の普及とその進歩。...

ぶどうのおいしい秋-主につながって

「わたしはまことのぶどうの木・・・わたしにつながっていなさい。そうすれば、私はあなたがたとつながっていよう。枝がぶどうの木につながっていなければ、自分だけでは実を結ぶことができないように、あなたがたもわたしにつながっていなければ、実を結ぶことができない。」...

痛みを負いつつ

さわやかな秋の日々を迎えています。 わたしはこの一週間さまざまな人々と出会い、会話を重ねました。数名の方々がこころと体に痛みを抱えている人々でした。数からすれば、この一週間にわたしが個人的にお目にかかった人々は両の手で数えられるほどの人々です。でも日本の社...

荒野の旅

ユダヤ民族の存在とその歴史があってこそ、キリスト教の歩みがあります。現状のイスラエル共和国は日本と比較すると国土は10分の1以下ですし、人口もイスラエルにおいて700万人、そして欧米に約同数の人々が在住しているようです。しかしユダヤ人の存在感は<現実の少数...

信じてここに生きる

「暑さ寒さも彼岸まで」と言う言葉があります。季節としては、一週間後に、秋の彼岸を迎えます。例年この季節になるとあちこちに彼岸花を見ます。ことしはこの暑さの中で、はたしてどうなることだろうか。それにしても八月の<お盆>九月の<彼岸>と日本人は伝統的に人の死を...