カテゴリー: 週報の裏面

信じる心

おもえば私の知らないところで、途方もない苦しみを負っている人々がどれほどいることでしょう。生きがいを見いだせなくて苦しんでいる人、愛されなくて苦しむ人、愛するがゆえに苦しむ人、食べるものがない人、罪責感に苦しんでいる人。あげればきりもありません。先週、生活...

苦難は・・・希望を生む

苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生む。 ローマ5 : 3-5 私の人生を、一本の線で表すとすれば、終点を定めるわけには行かないけれど、人生はかなり最終章に近づいている、とは思えます。おかれている状況は、大きな苦しみや問題に遭遇しているわけでなく、善...

海南島で麦の穂を摘む

ちょうど1年前に、中国の最南端に位置する海南島というところにある用件で行く機会があった。いろんな意味で、たまげるような様々な経験をした。格好良く言えば、カルチャーショックというやつである。 その中のひとつに、様々な交通事情がある。まず普通の人々の移動手段と...

分別さかり

次から次に社会を揺り動かすような事件が起こり、また個人的にも様々な心を悩ますような出来事のはざまに生きていて、いちいち何がいつ起こったなど記憶のかなたに押し流されてしまいます。その中でも不思議と記憶に残る出来事があるものです。1995年6月に乗客365人を...

和解・赦し・平和

25,000,000,000円×40=1,000,000,000,000円この天文学的数字を、わたしはひと目で読めませんでした。読みやすく書けば、250億円×40=1兆円という掛け算です。先日の新聞に防衛省が時期戦闘機として導入を検討している機種が、アメリ...

神の前に生きる

去る4月27日、ロシア人の世界的チェリスト、ムスティスラフ・ロストロポービッチがモスクワの病院で亡くなった。NHKがこの人の記念番組としてかつて放送したインタビュー番組がテレビで再放送されたのを一部見ました。(来客があり全部見ることはできませんでしたが、見...

アレッサンドロ

先週、我が家は一風変わった来訪者を迎えました。イタリア人のアレッサンドロ君。ナポリの近くの出身で、30歳の青年(?)です。風貌はナポリ出身のタレント、ジロラモ似です。ミュンヘン、マドリッド、ローマ、ロンドン、ニューヨークの超一流レストランの厨房を渡り歩いて...

生きることの困難さのなかで

わたしは、今週も、さまざまな人々と出会い、語り、人が生きることの多様な人生模様を見つめました。最近は、金銭的に窮迫すると言うよりは、むしろ人間関係や精神的に行き詰まりや破綻を覚え、生き悩む人が多いのです。かつてギャンブルで破滅寸前だった人が、見事に自分を取...

神の真実

何年か前にこんな事件がありました。サラリーマンのA氏は、遅くまで仕事をし、そのまま仲間と一緒に徹夜のマージャンで大勝ちしたのです。翌朝、そのツキをパチンコでも持続しようとして、朝一番にパチンコ屋に繰り出し、願ったとおりに、めったにあたることのない<ラッキー...

平和が生きるところ

「力にものを言わす」ありかたが最近人の心を占めつつあるのでしょうか。銃やナイフを使用する事件が世界で起こっています。個人が武器を使うことですらこれほどの犯罪につながりますが、国家が武器を大量に使う戦争は途方もない犯罪です。しかし、国を守る主たる要件は、軍事...