今を生きる

昨年2023年は今までになく多くの方々を天に送りました。
3月11日、ケリーさんと東北の被災地小高に滞在中、水野清さんが天に召されたとの知らせを受けました。水野さんとは開拓期から50年の家族ぐるみの繋がりで最初に長女、次におばあさん、妻、そしてご本人の清さんが洗礼を受けられました。スケールが大きく、たくさんの良い映画を作られました。我が家の娘をイタリアに導いたのも彼でした。晩年不自由な体になられてからもメールで教会の礼拝に出席したいと言っておられました。
何と水野さんの訃報を受けたその2日後にケリーさんのお父さんがアメリカで亡くなりました。東北滞在中、ケリーさんは電話でお父さんと最後のやり取りをしていました。彼女が「I love you papa‼」と叫んでいたのを忘れることが出来ません。

2月にはコロナ禍で帰国できなかった娘の帰国に合わせ、長男の結婚式を両家族で行いました。実は花嫁の父親が癌の末期で最後に花嫁姿を見せたかったからでもあります。お父さん、とても喜んで下さいましたが4月初めに天に帰って行かれました。

9月に元ICU教会の牧師、永田竹司先生が亡くなられました。お連れ合いのお体の具合が悪くなり一旦牧師を休職なさって由木教会にご夫妻で出席くださっていました。病院で最後の関りをさせて頂き、葬儀は由木教会で行なわれました。その後も再婚されたお連れ合いと共に由木教会の礼拝に出席。再びICU教会の牧師に復帰されたのち引退なさり、北海道室蘭に引っ越されていました。

10月13日は私達の誕生日ですが櫻井さんが亡くなられたことをお連れ合いからのお手紙で知りました。9月中頃から由木教会の礼拝に毎週出席されていましたが、十分お話を伺うことが出来ませんでした。ピタリと来られなくなったのでお手紙した返事にびっくりしました。早速ご自宅をお訪ねしましたら、お写真の前に買い求めた讃美歌21が置いてあり、次回の礼拝にささげる献金が挟んであると聞いて、本気で由木教会に集うおつもりであったことを知り、もっとお話しし、繋がって置けばよかったと悔やまれました。

12月8日、牧師の主治医の紹介で繋がった同じ病と闘っておられた八王子教会の春田正美さんが急変で天に迎えられました。京王ホテルのホテルマンで、退職後は共に礼拝に集い、最近は車椅子で熱心に出席しておられたそうです。その葬儀に参加し帰宅したところ、四方麻紀子さんがシンガポールにて交通事故で天に召されたことを知りました。雨の日、信号青の横断歩道を渡っているところを右折車に跳ねられたのだそうです。本当にショックを受けました。麻紀子さんは妹さんと共に日曜学校に出席、お母様と共に由木教会を支えて下さった方です。大学卒業後シンガポールでお仕事をされ、毎週教会に通い教会の仲間と楽しそうに食事などされた写真をアップしていました。昨日、母校でお母様の所属教会であるICU教会でお別れ会が持たれました。

12月23日に佐々木庸行さんが天に迎えられました。聖書に精通しておられキリスト教に確信を持っておられたそうです。妻の教会生活を支え、葬儀は小枝牧師にお願いしたいと言っておられ、牧師が葬儀を執り行いました。銀行のお仕事を退職されてから若い頃からの画才を発揮されて版画展を開催され、何度も拝見させて頂きました。

12月26日には11月半ばから教会に出席し始めた方のお連れ合いが天に召されました。以前から礼拝に出席を希望されていましたが、お連れ合いの介護のためそれが難しかったのです。お連れ合が入院されてから教会に来られるようになりましたが、ホスピスに転院されて間もなく亡くなりました。病気になってからいつも口から出る言葉は「ありがとう、ありがとう」の連発だったそうです。
天に帰られた方々ともう一度会いたい思いでいっぱいです。生かされているいま、まわりの方々を大切に、今の時を大切に今年も歩みたいです。

副牧師 小枝 黎子(2024年1月14日 週報の裏面より)

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