地上に富を積んではならない
物を大切にする親世代に育てられた私たちだから部屋の片付けがうまくいかないのかと、思ったりしました。物を捨てることが苦手だからと。
私たちが育った1960~1970年代は高度経済成長期。家族も私も物が増えることを喜んで、物を増やしていきました。
この夏、八王子の実家のリフォーム工事をするために、家の中あちこちの物を動かすことになりました。押入れから使う予定のない食器やボリュームのある毛布などが未使用で出てくる。かつての時代の結婚式の引出物やお葬式の香典返しは大きさのある品が良きとされていたようです。
一方で そういったお品がバザーで皆さまから提供され、安価で手に入るのがうれしくて、買っているのが私です。(バザーで買う品は、使う物を選べるので重宝してます。感謝!)
気がつくと、動きにくいほど物が置かれている部屋の中にいる。人から見れば、「いらないでしょ」と言われるゴミが多いのですが…
母に「これどうする?」と保管(たぶん20年以上)されてた自家製の乾物を見せると、「食べてみる!」と言って、即口に入れたので、危険を感じたり。
実家だけではなく、小平の夫と暮らす狭い家にも私はいろいろ詰め込んでます。でも、夫はたびたび片付けをして、よく不用品を捨ててくれます。
捨てないことと、物を大切にすることは、まったく違うのですね。片付けられないのは世代の問題でもないことはわかりました。
この世で暮らす月日には限りがあることに気づきはじめたこの頃です。
イエスさまは『思い悩むな』と言ってくださったので、養ってくださる天の父にただ感謝して暮らしたいと、思います。
そうして、地上の物への執着を捨てて、身軽になっていきたい…
「あなたがたは地上に富を積んではならない。そこでは、虫が食ったり、さび付いたりするし、また、盗人が忍び込んで盗み出したりする。富は天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともなく、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」
マタイによる福音書 6章 19~21節
芥 初代(2022年10月9日 礼拝メッセージより)