作成者: Yugi Church

痛みを負いつつ

さわやかな秋の日々を迎えています。 わたしはこの一週間さまざまな人々と出会い、会話を重ねました。数名の方々がこころと体に痛みを抱えている人々でした。数からすれば、この一週間にわたしが個人的にお目にかかった人々は両の手で数えられるほどの人々です。でも日本の社...

荒野の旅

ユダヤ民族の存在とその歴史があってこそ、キリスト教の歩みがあります。現状のイスラエル共和国は日本と比較すると国土は10分の1以下ですし、人口もイスラエルにおいて700万人、そして欧米に約同数の人々が在住しているようです。しかしユダヤ人の存在感は<現実の少数...

信じてここに生きる

「暑さ寒さも彼岸まで」と言う言葉があります。季節としては、一週間後に、秋の彼岸を迎えます。例年この季節になるとあちこちに彼岸花を見ます。ことしはこの暑さの中で、はたしてどうなることだろうか。それにしても八月の<お盆>九月の<彼岸>と日本人は伝統的に人の死を...

時にかなって、美しく

こんなに9月が待ち遠しい夏もありませんでした。9月になれば、さしもの熱射も僅かながらでも徐々に退いてゆくことでしょう。こうして、この夏も過ぎ行きますが、由木教会の夏の行事はそれぞれ心に残るものでした。平和聖日礼拝、夏の交流会<3・11後を生きる私たち>も充...

日本列島の54匹の「金の子牛」(2013 年「夏の交流会」発題要旨)

「安くて安定的なエネルギーを供給する責任がある。」2013年7月21日の参議院選挙で圧勝した政権与党の主張である。その理由としてあげられているのが、エネルギーコストの上昇、貿易収支の悪化、CO2の増大、責任ある政治、だから再稼働容認、原発推進である。しかし...

平和聖日によせて

由木教会は例年、8月第一主日を<平和聖日礼拝>として、広島・長崎の原爆の惨禍の犠牲となった人々をおぼえ、わが国が二度と侵略戦争に加担してはならないという思いをこめて、平和への祈りを捧げます。核兵器の使用は、68年前よりもさらに現実味を帯びています。最近では...

おや、まあ!

本やパソコンのある、わたしが仕事をしている部屋は、西向きで、この時期、強い西日がさしこみます。エアコンはあっても、えらく効きのよくない状態でした。そこでキウイの葉を茂らせて自然カーテンにしたらと連れ合いが考え、20年来、実のならないキウイに最後のチャンスを...

親と子

牧師の生活の仕方は、そうでない人々と少しも変わらない部分と、やはり違った部分があるのは当然です。人の生活の仕方は十人十色で、違っていて当然ですが、やはり牧師という特殊な働きのゆえに周囲の見る目が、ある部分違ってくるという一面があっても不思議はありません。牧...

イタリアを旅して

今回の訪問は、娘がミラノから列車で一時間弱のピアチェンツァという町の郊外に職場が変わり、昨年来よりオーナーシェフのサブリーナさん(女性)がぜひご両親に会いたというお招きがあったのが直接的な理由です。さらにピモンテにいたときから娘と行動を共にしている相棒のト...

寛容なイタリアの心にふれて

イタリアをあちこちめぐり、最終的に長女のところを訪ね、教会に戻ってくる旅行を今年もお許しいただいて様々な思いが交錯しています。列車で移動し、わからないことは遠慮なくだれ彼を問わず尋ねまわるのが私たちのスタイルですから、必然的に人々とかかわります。個人的な感...