平安
身を横たえて眠り、私はまた、目覚めます。主が支えてくださいます。 詩篇3篇5節 不安と苛立ちが社会に充満しています。しかし神は信仰者に平安な心を授けられます。信仰者といえど、動揺せざるを得ないような、不安や悲しみ、憤りと痛みが引いては寄せる波のように、足も...
八王子市松木に建つ教会
身を横たえて眠り、私はまた、目覚めます。主が支えてくださいます。 詩篇3篇5節 不安と苛立ちが社会に充満しています。しかし神は信仰者に平安な心を授けられます。信仰者といえど、動揺せざるを得ないような、不安や悲しみ、憤りと痛みが引いては寄せる波のように、足も...
フェイスブックの友だちであるケリーさんに誘われて思いがけず南相馬を訪ねることができました。彼女との出会いはもう10年以上前のことです。教会にお子さんと来られ、カトリック教会を探しておられたので、高幡カトリック教会を紹介させていただきました。その後由木教会で...
人は当然ながら自分で感じ取り、経験したことだけを<真理><正義>と認めて受け入れようとする傾向があります。また自分の目で見て、自分の手で触れて確かめないことがらには不信感をぬぐうことが出来ないのです。もちろんそれが一方的に良くないというつもりはありません。...
一冊の旅行記をまた読み返しています。「アウシュヴィッツで考えたこと」宮田光雄著、1987年、みすず書房刊がそれです。著者は1983年に当時の東ドイツの教会からの招きを受けて、東ベルリン、ライプチッヒその他当時の東欧圏の国々を訪ね、それを一冊の本にまとめあげ...
主イエスは福音の宣教をその生涯の使命となさいました。そしてその福音はたしかにまずユダヤ人に向けられましたが、決してユダヤ人だけに限られたのではありませんでした。イエスの福音は最初から人種と国境を越えたものでした。国家として政治的な実権を奪われていた当時のユ...
重荷について新約聖書にはさまざまに語ります。「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」(マタイ11:28)「めいめいが、自分の重荷を担うべきです。」(ガラテヤ6:5)「私たちは重荷を負ってうめいています。」(2コリント...
聖書をまず手にした人々は、創世記の冒頭を読み始めます。そこには神が世界を創造し、その世界をこそ、神が現実を見てよしとされたと述べられます。創世記の記者はそう書くのです。じつはこの創世記が記述されたのは 紀元前6世紀のことであることが明確になっています。つま...
幼い子供を見つめて、なんともそのかわいらしいしぐさや言葉に微笑むことはだれにもあることでしょう。けれど最近伝えられる子供の虐待報道には人間としての感覚を疑わせるほどのようなものがあります。先週25日、柏市の28歳の母親が2歳10ヶ月の男の子を餓死させたとし...
五旬節の日、地上のイエスの弟子たちに聖霊が降りました。かれらは予想もしていなかった不思議な力に満たされて、あれほど弱さと恐れの中にあったことが嘘のように、人々の前に出て行き、堰を切ったように堂々と語り始めたのです。彼らはまず自らの弱さを深く悔いると共に、神...
この1年間つづいてきた日本の絶望的な状態をありのままに見ると、原子力は人倫の道に反するものだとおもう。ひとはいかにして生きるかが根本から問い直されているというのに、財界・電力業界・官僚はいうまでもなく、原子力の学者・専門家には、そういうことへの配慮らしきも...