もやもや力
先日、たまたまつけたNHKの番組で、「もやもや力」というテーマの放送を見ました。「もやもや力」とは悩んだり、すぐに答えを出せない悩み事に対し、悩んでも良い、すぐに答えを出さなくても良いと思える力なのだそうです。
私はすぐに、効率的に動かなきゃとか、無駄な事は省こうとか、考えても結論が出せない自分が、私ってダメなんだと思いがちでしたが、そんな自分でも良い、また後で考えようと思える力がもやもや力だそうです。
良く考えてみれば、自分で決めなくても、神様が私の行く道を決めてくれると思っていたのに、その大事な部分もよく忘れてしまうのです。この「もやもや力」の番組を私に見せてくれたのも神様だと思います。悩んで良いのだよ、答えが出なくても良いのだよ、私がそばにいるよ、と言って下さっていると思うのです。
大切な事は、私が思ってもいないタイミングで与えられるのです。今までにも何度もありましたが、特に思い出すのは長男が高校生の頃の事です。学校には行くのですが、部活も友人との外出も何もしない時期がありました。普通は楽しいはずの高校生活、それでいいの? 何かした方がいいのでは? と思っていたのですが、ふとつけたラジオで、「お母さんには無駄に見えるかもしれないが、何もしないという選択肢、それがその子にとって大切な時の場合もある。何もしない様であるが、その中から答えを見つけていく大切な時の場合もある。」という話を聞けたので、長男を見守る事が出来ました。 長男は2年後には活気を取り戻し、夏休みには友人と九州旅行に行ったり、楽しそうに生活する様になりました。そのラジオのメッセージも、神様が私に与えてくれたと思っています。
神様は必要な時に必要な物を与えてくれる。そう信じています。
鈴木 敏子(2023年10月8日 週報の裏面より)